NNNドキュメンタリーで活路! ローカル探訪「気鋭の報道マンInterview」TeNYテレビ新潟 須山司さん

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NNNドキュメンタリーで活路! ローカル探訪「気鋭の報道マンInterview」TeNYテレビ新潟 須山司さん

「TeNY テレビ新潟」から気鋭の報道マンが登場!地元・新潟を元気にするための番組づくりのスタンスを伺いました。
※本記事は2016年9月発売のSynapseに掲載されたものです。

TeNY テレビ新潟報道制作局
報道部・アナウンス部 副部長 須山 司さん

1994年、アナウンサーとして入社。主にスポーツの取材・実況を担当。2005年に報道部に異動し『夕方ワイド新潟一番』3部のニュースキャスターに。03年、『アルビレックス新潟J1昇格特番』制作を皮切りに数々のドキュメンタリー番組を制作。近作はNNNドキュメント『RICE WARS アジアの巨大市場を攻略せよ』、『コメ サバイバル〜"新品種"で未来をつかめ〜』など。


─ アナウンサーとして入社されましたが、転換期はいつだったんですか?

「5年目くらいですね。当時スポーツの実況を淀みなくやっていたんです。
でもある日の実況後、プロデューサーから『お前実況うまいよ。うまいんだけど......面白くねぇんだよ!』ってテープを投げつけられて(笑)。すごいショックでしたね。それまではスポーツ中継を見て勉強していたのですが、そこから一転、映画を一生懸命見るようになりました。

特にサスペンスを分析するようになり、ハラハラするようになる感情などを分析しました。なぜ面白かったんだろう? と、その感情に至った理由を一場面一場面考える。そこには裏切りがあったり、駆け引きがあったり。それをスポーツに置き換えるようになりました」

─ その経験が今の須山さんにどう生きていますか?

「それまでは即時描写に重きを置いて実況していたんですが、それはあくまでも基本的な技術。そこから先に視聴者を引っ張り込んでいくための要素は違う。
どういう情報やフリがあって、結果的に視聴者を引っ張り込んでいくかという感覚を番組づくりに生かすようになりました」

─ ニュース番組を担当されるようになって10年以上ということですが、番組をつくるうえで大切なことはなんですか?

「日々のストレートニュースで『正確な情報』を伝えることは当然として、特集・番組などの制作では『自分の視点』というものを持った上で取材に入ることが大事だと考えます。
その前提がないと、ポイントや山場が見えません。視聴者の方にも伝わらないと感じています」

─ スポーツ部門から報道に異動して変化はありましたか?

「自分の仕事に向かう原動力は『新潟を元気にしたい』ということだと気づき、そのうちに取材のネタも必然的に『街づくり』『地域づくり』に変わっていくようになりました。
もともとアルビレックス新潟を創生期から追いかけていたのですが、そのうちJ1に昇格し、W杯もきて。スポーツそのものも好きだったんですが、スポーツをきっかけに新潟で起きる流れや変化がすごく楽しかったんです。それは地域づくりに似た感覚で、高揚感がありましたね」

─ 「新潟を元気にしたい!」という気持ちはどこから?

「実家が原点かもしれません。座間市で焼き鳥屋をやっているんですが、商売と新潟を元気にすることは通じる部分があります。
人を集めて、経済的に元気になるという点で。社会に対する怒りなどから番組の切り口を見つけて制作する人もいますが、私は街にどうやったら人がくるんだろう? とか、盛り上げ方を考えますね」

─ 新潟の課題は何だとお考えですか?

「県外から来たので分かるんですが、新潟はいいところがいっぱいあるんだけど、ありすぎるがゆえに絞りきれていない。『うまさぎっしり新潟』というキャッチフレーズがあるけれど、県外から来た友達がそれを見て『で、結局何がうまいの?』と私に聞いてきた。

それがすべてを物語っています。何がうまいのか伝わりきっていない。私は米と酒に絞ったほうがいいと思っています。新潟がフランスボルドーのようなイメージの街になれればと思っていますし、きっとなれると思います」

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