【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】新番組「ぽかぽか」への期待

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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】新番組「ぽかぽか」への期待

【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第51回


フジテレビで2023年1月9日から放送が開始された「ぽかぽか」。MCにお笑いコンビのハライチとフリーアナウンサーの神田愛花を迎え、月曜日から始まった帯番組。バラエティチームが制作するお昼の「バラエティ番組」。


フジテレビは港浩一社長になってから「フジテレビらしさ」を訴えて、確実に変わっている空気がしています。

で、「ぽかぽか」です。初回放送で、4月から同番組の放送時間が3時間から2時間になることを発表するなど、フジテレビ「らしい」演出をしていましたが、僕が一番感じたことは「ちゃんと作っている」ということです。


毎日番組を生放送で作っていくのはとても大変です。しかも新番組となると、さらに大変。

それでも情報番組にいきすぎず、みんなが見やすい「バラエティ番組」をちゃんと作ろうとしているんですよね。

その中で、ハライチ岩井君のピリっとした毒がいいエッセンスになっているのですが。


ただ、この「ちゃんと作る」って意外と出来ないんです。肩に力が入りすぎて、トリッキーなことをしすぎてしまう場合もあるんですが、「ぽかぽか」は、丁寧に、昼時にみんなで見れて、ちょっと笑える番組を心掛けている。

その中で、フジテレビの力でマツコ・デラックスさんや爆笑問題さんなど「事件」を起こしそうなビッグゲストを総力を挙げて仕込んで、そういう人たちから「いじってもらう」ことにより、番組の認知度を上げて、「おもしろさ」を膨らませていこうとする。


僕も放送作家を始めて30年が経ちますが、まず、この「ちゃんと作る」ということがいかに難しいか分かっています。そして「ちゃんと作る」ことを続けながら、「待つ」のです。

ちゃんと作りながら「待つ」ことにより、そのうち、どこかの放送で起こる「何か」が番組の進むべき方向性を教えてくれるのです。

だから、番組が始まってすぐに視聴率に振り回されすぎると、みんなが焦って進むべき方向がわからなくなるんですよ。


ちゃんと作りながら待つことって、とても勇気と体力がいることですが、「待つ」力があると、絶対にいつか何かが起こるんです。

その起こった「何か」を見逃さないことも能力だったりしますが、何か起こりそうな予感はする。

TBSの朝番組「ラヴィット!」も放送開始当初は勝手に色々と言う人もいましたが、「待つ」ことにより、朝のお笑い番組という方向性を見つけた。


僕が思う「ぽかぽか」のおもしろいところは、そんなに沢山の芸人さんが出ていないところ。「ラヴィット!」は芸人さん、しかも若手の芸人さんが多く出演し、情報をフリにしたお笑い番組として成功しているので、それとは別の方向性を目指さないといけない。

芸人さんだけじゃなく、「ぽかぽか」発の「おもしろい人」を見つけることが、番組がブレイクする大きな理由の一つになりそうだなと勝手に思っています。

とにかく、飽きずに焦らずに、ちゃんと作ることを心掛けている「ぽかぽか」には、これからのテレビ界が大事にすべきことが見つかっていく気がするんですよね。だから期待してるんです。


ぽかぽかと言っていますが、かなり熱くなる、ギラギラな瞬間がいつか生まれることを願って。

<了>

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