HOME テレビ 【 鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】テレビの新しいカギ
2021.2.25

【 鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】テレビの新しいカギ

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加

【 鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】第33回

 

4月からフジテレビのゴールデン帯でコント番組が始まるが、僕は楽しみでならない。数年に一度、テレビ界全体の空気を変えるようなヒット番組が出てくるが、今回のコント番組がヒットしたら、明らかにテレビ全体の空気を変えていくだろう。

だからこそ、期待している人と、当たったら嫌だなと思っている人に分かれると思う。そういう番組が始まることってなんだか久々なので、僕は期待してしまう。

 

コント番組。特にスタジオで、衣装を着てキャラクターを作り込むコント番組はお金も時間もかかる。だが、ヒットすれば、番組を飛び越えてお金を生み出すことができる。

コント番組には2パターンあると思っている。何かのヒットコンテンツをパロディーにしたパロディーコントが多い番組と、オリジナルのキャラクターを作っていくコント番組だ。テレビのコント番組だと、前者が多い気がする。

志村けんさんのコント番組は、パロディーものよりも「変なおじさん」などのオリジナルキャラクターのコントばかり。そして、ダウンタウンさんも、ほぼパロディーコントはなかった記憶がある。しかもキャラクターがヒットしても、無駄に長続きはさせず、スーパーストイックに新しいキャラクターを作ってた。だから伝説になったのだろう。

 

パロディーに頼らずオリジナルのキャラクターでコントを作っていくことは、とてつもなく大変だ。しかもそれをヒットさせていくとなると、さらに大変だ。

これからコント番組でヒットさせるとしたら、なるべくオリジナルコントにこだわっていくべきだと思う。お笑い精神的なことではなく、ビジネス的に考えて、そっちのほうがいいはずだ。

今の時代にコント番組を作って当てていこうとすると、リアルタイム視聴だけではなく、TVerでの再生数はもちろん、SNSとどう連動していくかというのはとても大事だろう。今まであまりテレビではやってきていない連動をしていけるだろうし。例えば、2分以内の短いコントを作り、それだけは毎回Twitterにもアップしていくとか。

テレビを見ない世代との接着面を作る努力はとても大事だろう。

 

なぜオリジナルコントにこだわるべきかというと、例えばパロディーコントをするとなると、その許諾が大変だし、絶対に元の作品の音楽を使いたい。だけど、SNSでその音源を使うことはかなりハードルが高い。パロディーコントはとてもSNSに向いていないと思う。

だからこそオリジナルコントである。オリジナルコントだと、そのキャラクター権はテレビ局(プロダクションの場合もあるが)だと思うので、ヒットした時の利益はとんでもないはずだ。

 

ガチャガチャやUFOキャッチャーの商品を見ると、今の時代のヒットコンテンツがよくわかるが、ぜひテレビのコント番組から飛び出たオリジナルキャラクターでガチャガチャやUFOキャッチャーを埋め尽くしてほしいし、その可能性がある。

テレビのパワーをあらためて見せつけることができるのは、やっぱりコントだと思っている。YouTubeでコントを作るのはとても大変だ。だからこそ、テレビでのコント。

ただ、コント番組がヒットしていくまでには時間がかかる。だから、テレビ局の上層部はすぐにジャッジをせずに、粘って粘って、育ててほしいと強く願う。
テレビの未来と「カギ」はそこにある気がします。

 

<了>

関連記事


【 鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】テレビのプロが作るYouTube

PREV

てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~「桂邦彦」篇

NEXT

人気の記事

RANKING

最新の記事

WHAT'S NEW

MORE