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2019.9.2

【 鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】これからの「冠番組」

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【 鈴木おさむ のWHAT’S ON TV ? 】第16回

 

今年になり「お笑い第七世代」という言葉をよく聞くようになった。

僕らが中学生の時には、ダウンタウンさんやウンナンさんがブレイクした「お笑い第三世代」のブームがあり、19歳でこの仕事を始めてからは、ナインティナイン達がブレイクした「お笑い第四世代」、そしてそのあとにボキャブラブームがあったりした。なんだか、もう第七世代まで来たのかという思いと、こうやって一発屋で使い捨てられる感じではない芸人さんたちのブームが来てる感じが嬉しい。

が、先日、そのお笑い第七世代の中の人気芸人コンビとしっかり話すことが出来た。Aとしておきましょう。
Aたちは非常にクレバーで、自分たちの立ち位置をよく分かっている。彼らは、テレビでも人気だが、YouTubeもやっている。SNSもやっている。僕が「将来的にはどうなっていきたいの?」と聞いてみた。昔だったら「テレビで冠番組を持ちたい」と大体の芸人さんが言ってたものだが、彼らは言った。
「多分、深夜でも自分たちの冠番組とか持つのが無理な時代だと思うんですよね」と。

タイトルが付いた番組は出来るかもしれない。みんなが憧れた冠番組というのは、芸人さんやタレントさん自身が企画であり、例えば、コントをやったり、自分たちが「おもしろい」ものを表現したり。そういう意味での「冠番組」は無理だと思う。そう言ったのだ。あるとしたら、しっかり企画があって、そのMCをやって、タイトルに名前が入るという感じだろう。

すごくわかる気がする。10年前なら、すでに第七世代でコント番組でも出来ているだろう。
Aたちは、もちろんテレビは大好きだし、出たい。けど、それだけじゃダメだから、YouTubeをやっていて、自分たちの仲の良さや「わちゃ感」を狙った動画をアップしているのだとか。登録者もどんどん増えていて、人気らしい。プラス、インスタなどのSNSで、自分たちを発信。そして、ネタを作り劇場やライブに出る。
Aは「今はテレビ、YouTube、SNS、ネタ。この全部を同時にやっていかないと、いけない時代だと思う!」と語った。これからの芸人が「おもしろい」と思われるには、テレビだけじゃダメな時代。

そんな中、人気YouTuberと話をした。Bとしよう。
彼らは、ローカル局で番組を作りたいのだと。千鳥がテレビ埼玉でやっている「いろはに千鳥」が、とてもいいビジネスモデルだと思っているようで。だから、ローカルの深夜で番組を作り、それをテレビで放送後に、自分たちのYouTubeチャンネルでも流す。そのことを局側と話しているようで、進んでいるようだ。

そう考えると、テレビの使い方って、まだ色々あるなと。
特にローカル局は、作った番組をテレビだけで流すだけでなく、YouTubeで流すことにより、視聴者の認知度も上がっていく。だから、これからの時代、ローカル局で「冠番組」を作りたがる人が、もっと出てくるかもしれない。

<了>

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