HOME テレビ “スマイル”を合言葉に、NSTはここからもっとはばたいていく 新潟総合テレビ(NST) 編成広報部長 堀川晃子さん
2018.12.27

“スマイル”を合言葉に、NSTはここからもっとはばたいていく 新潟総合テレビ(NST) 編成広報部長 堀川晃子さん

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地上波と通信の融合に向けて

 

―ネット動画配信など、地上波以外の放送を意識した取り組みは行っていますか?

今年の4月からデジタルマーケティング室を設けて、地上波と通信の融合への取り組みを始めたところです。具体的には、YouTubeやLINEのLIVE配信機能を使った配信を行っています。内容は花火大会や「NSTまつり」などイベントにちなんだものや、アナウンサーによるフリートーク、情報番組の副音声配信、最近話題の「eスポーツ」など様々ですが、地上波の視聴者と全く違うリアクションや視聴形態なので、技術的な面も含め、まだまだトライアルの途中です。

 

―LINE LIVEの配信をやってみようと思ったきっかけは?

スマートフォンを利用しているユーザーたちの中で、手軽に配信できる「LIVE配信アプリ」の人気が高まってきている事もありますし、放送との親和性も髙いと感じています。また、アナウンサーも番組より少し気を抜いた感じで出演すれば、そこからNSTに親しみを持ってもらえるのではないかという狙いもありましたね。TVer等のキャッチアップサービスはキー局などの番組の配信が先行していますし、NSTとしても現状の資源で取り組む中で面白いのではないかと思いました。

 

―4Kなど技術的な部分の対応はいかがですか?

当社にも4Kのカメラや編集機はありまして、番組としては2017年の2月に制作し、ひかりTVチャンネル4Kにて『にっぽん4K巡り 新潟編』として放送しました。また、この番組は4Kから2Kに変換して地上波でも放送しました。
その他に、『NSTプライムニュース』内の「ニイガタ映像美」というコーナーで、4K撮影した映像を用いて新潟の風景などを紹介しています。

 

どれくらいの方が4Kを見られるのかなど、まだわからないことも多いですよね。

そうですね。 とはいえ4Kのカメラや編集機を使うことは、技術的なスキルアップにもなってくるので、試行錯誤しながら“これから”に備えていきたいと思っています。

 

新潟の人々の温かさ

 

―新潟の放送を取り巻く、固有の事情や課題はありますか?

新潟に限ったことではないかもしれませんが、「新潟」が取り上げられる番組だと格段に視聴率が上がります。地元のローカル番組でもそうですし、普段訪れている新潟のお店が全国ネットで紹介されるなんてことになると特に。これはきっと、どの局でも同じなのではないでしょうか。新潟のことをみなさんに知ってもらいたいとか、自分の知っている所がどんなふうに紹介されるのだろうという点に興味があるのだろうなと感じますね。新潟の方は、本当に地元愛が強いのだと思います。

自社制作情報番組や、前述した「大好き!にいがた!」キャンペーンの一環としても年に2回ほど番組を放送していますが、皆さんが知っている新潟の事をどの様に紹介するか、そして新しい情報をどう発信するかが課題と感じています。

 

―「大好き!にいがた!」キャンペーンの番組は、どんな内容ですか?

年に2回放送していまして、新潟の素晴らしさを、食・温泉・文化・ECOなどテーマを決めて紹介しています。最近は「大好き!にいがた!ここで働かせてください」というタイトルで、若手タレントが、農業体験や、新潟のちょっと気になる企業で、実際に各分野のプロフェッショナルの方から仕事を教えてもらい、そこで働いている姿を紹介しています。色々と教わる中で成長していく過程を映し出すことで、地域に根差して働くこと、そして新潟ならではの地域性や誇り、温かさを感じてもらえるような番組となっていると思っています。みなさん新潟のことが大好きなので、興味をもっていただけていると感じています。

 

―地元愛が深いですね。

県民性が素直で、情緒深いんだろうなと思います。県外から来られた方に「どんなときでもみんなが一緒に前に向かって取り組む姿勢があって、新潟はあったかい県ですね」と言っていただけたこともありました。その言葉が腑に落ちて、とても嬉しかったことを覚えています。

 

―一致団結するという県民性が御社の企業風土にもなっていると感じました。

そう思っていただけると嬉しいです。イベントなども各部から集まってプロジェクトを組み、共有しながら進めていきます。一つの部で何かを決めてしまうと、どこか固まってしまう部分があると思うのですが、多くの部署が集まることでいろんな意見が集まってきますよね。

「番組ではこんなことができるよ」とか、「こういうものがセールスにつながるよ」とか、「このイベントを番組に絡めたら良いんじゃない」とか。そこから可能性が広がっていくので、全社横断的に取り組んでいます。

 

開局50周年。NSTの「これから」

 

―2018年は、NST開局50周年ということで、節目の年ですね。「ここから、これから。」というキャッチコピーに込めた思いを教えてください。

「ここから」というのは、新潟から、NSTから、ここ八千代から。「これから」というのは、50周年という大きな節目を迎えて、これからさらにまだ新潟の人たちが知らないことや、新潟の人は知っているけれども他の地域の人が知らないこと、新しい扉を開けていくという意味を込めています。50周年のロゴも、扉のイメージを採用したものになっています。

 

―これからやりたいこと、チャレンジしたいことは、ありますか?

編成広報部としては、やはり視聴率UPですね。

同時に、全社的に新潟県を盛り上げていきたいという気持ちを強く持っています。新潟のことを新潟の人々に発信するだけに留まらず、昨年の関西テレビ・石川テレビとご一緒したベトナムでの放送のように、海外に向けての発信なども行って、インバウンドにつなげていきたいですね。

 

―インバウンドも意識されているのですね。

はい。2016年にはベトナムのホーチミンにASEAN支局を開設しました。常駐の記者もおり、今の支局長は2代目。新潟からASEANエリアに進出している企業が30ほどあり、そこで活躍されている方々を取り上げたり、現地の情報を発信することで、さらなる活性化を目指しています。毎週、ニュースの中で「ASEANリポート」というコーナーを設け、ベトナムでの取り組みを紹介したり、シンガポールなどベトナム以外のASEAN地域からも様々な情報をお届けしています。

2018年は、NST開局50周年、日越外交関係樹立45周年という、節目が重なる年でした。そこで、新潟県や新潟市、そして複数の県内企業と連携し、新潟・ベトナム交流プロジェクト「新潟⇔ベトナム交流の翼」を実施しました。このプロジェクトでは直行チャーター便で2WAYチャーターとして新潟とベトナムのハノイを結び、花角英世新潟県知事や県内の企業関係者らおよそ160名が訪越し、知事自ら新潟の観光PRを行いベトナムからのインバウンドや留学生誘致をアピールしました。また、ベトナム現地では副首相らとの意見交換など官・産・学のそれぞれで各種交流を図りました。

ベトナムからの観光客のみなさんが新潟空港に到着の際には、NSTマスコットキャラクターのナシテ君、ドシテちゃんと、トキめき新潟国体・トキめき新潟大会のキャラクターのとっぴーと共に新潟の観光ガイドやポストカードなどのノベルティを贈呈し歓迎しました。ベトナムからいらした皆さんは、新潟県小千谷市のニシキゴイの里を訪れたり、酒蔵見学をされたりと、新潟を楽しんでいただけたと感じています。

こうした取り組みをはじめ、いろいろなことにチャレンジしながら、新潟をもっと元気に、みなさんが自然と笑顔になっていただけるように、と思っています。そのために何ができるかを、いつも考えています。

 

―前向きなお話で、こちらも笑顔になりました。本日はありがとうございました。

 

 


新潟総合テレビ(NST) 編成広報部長 堀川 晃子(ほりかわ あきこ)

1994年年NSTに入社。当時は業務部に配属されCM運行、スポットデスク、タイムデスクを経て2011年からの4年間は東京支社に勤務。2015年4月から編成広報部に配属となり、現在は部長職を務める。

 

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