【鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】 〜 求む!リアルイベントと同時進行するテレビ番組 〜

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【鈴木おさむ の WHAT’S ON TV ? 】 〜 求む!リアルイベントと同時進行するテレビ番組 〜

【鈴木おさむ のWHAT’S ON TV ? 】 第3回

新宿にオープンして話題になっているリアル脱出ゲームのテーマパーク「東京ミステリーサーカス」に行ってきた。

SCRAPという会社は、ここ以外に日本全国でリアル脱出ゲームを行っている。僕はお恥ずかしながら、リアル脱出ゲームを体験したことがなかった。なんとなく「このくらいのおもしろさでしょ」とイメージしていた。とある番組で協力していただくことになり、スタッフと行ってきました。

チームを組み参加。映像と現場にいるスタッフのお芝居を交えながら挑戦していくのだが。正直、とんでもなくおもしろかった。目の前で出てくる謎解きももちろんなのだが、その世界観。そして、4人で知恵を出しながら解いていくのだが、お互いの意外な面が見えたり、自分も思わず興奮したり。そこで会話することによって、チームワークが出来ていくし、ゲームが終わったあとも、なんだかその4人と前より近くなった気がする。リアルイベントの力を思い知った。

ミステリーサーカスには、映画館のような受付があり、そこで、楽しみたいゲームを購入。なんだろう。僕は常々、ありそうでないものが大ヒットすると言ってるが、まさしくそれ。しかもそれを歌舞伎町のど真ん中にテーマパークを作るという大胆さ。なんだろう。あのワクワクは。自分が高校時代にテレビを見ていたあのワクワクを思い出した気がした。

そして、同じ時期に、ある大ヒットゲームのプロデューサーとご飯を食べた。世界を巻き込んでヒットしているそのゲームは、昨年、リアルイベントを行い、数万人の人を集めて大成功したらしい。正直、数万人という数はすごいが、ゲームのプレイヤー数からしたら、たいしたことのない数だ。だけど、そのゲームにとってリアルイベントはとても大事なものだという。数百万人のプレイヤーがいたとしても、数万人がリアルイベントで楽しみ、より深くファンになっていくことがとても大事で、それがまたゲームに返っていくのだと。

それを聞いて思い出した。フジテレビがお台場に移ってから、お台場の広いスペースを使って、夏の巨大イベントを始めた。2000年代前半。お台場の港からワンピースの船、ゴーイングメリー号が出航し始めた時にはぶっとんだ。だってあの船に乗れるんだもん。お台場には人が溢れた。それと同時に、番組のイベントやゲームなどもクオリティーが上がり、どこも混雑。そこで楽しんで、家に帰りまた番組を見る。あの頃、あの場に人が増えるほど、フジテレビの視聴率も上がっていった気がする。

結局、人はリアルで経験したことが一番胸に刺さる。そう考えると、テレビ局もリアルイベントと同時に進行していくテレビ番組が開発されてもいいのではないか?すでにあったらごめんなさい。常設されているイベントと、毎週放送されるテレビ番組。どっちからでも楽しめて、結果お金を生み出す。多分、数年以内に出来るだろう。どこが最初にやるのかな。

(了)

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