HOME テレビ 「スマホ時代の 『映像』のつくり方」ユニクロ・パロディCMがウケる東京倉庫 滝 祐夏さん vol.2
2018.6.1

「スマホ時代の 『映像』のつくり方」ユニクロ・パロディCMがウケる東京倉庫 滝 祐夏さん vol.2

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東京倉庫 代表取締役 滝 祐夏さん


前回の記事はこちら(vol.1)

—会社である以上、売り上げを立てなければなりませんが、クライアントはすぐに増えていったのでしょうか。

『面白いことをしたい』という意識を大切に、単純に自分たちが面白いと思う自社コンテンツをつくり、YouTubeにアップすることから始めました。最初にハネたのは、ユニクロのパロディCMをつくった時です。それらをきっかけに、ドン・キホーテ、ライザップ、吉本興業、東映など大手企業からウェブ用の動画の制作依頼が来ました。ユーチューバー個人に依頼するのは不安だけれど、制作会社であれば依頼しやすいという理由もあったと思います。

クライアントの仕事で難しいのは、依頼を受けた時点ですでに制作物の中身がある程度決まっていることです。『面白いものをお願いします』とは言われるのですが、会議に行くと中身が決定していることが多く、私たちの企画が入り込む余地がない。自分たちは面白さではなく、多少目立っていたから声がかかっただけなのかなとしばらく悩みました。

そこである商品の動画を勝手につくってから、その企業にタイアップを持ちかけたこともありましたが、不発でした。非効率ですし、結局は、自社コンテンツをつくろうというところに戻ってきましたね。

 

 

—テレビでの番組制作のご経験が現在の動画制作に役立っていることはありますか?

テレビのドキュメンタリー番組をつくっていた強みは構成力にあると思います。前振りがあるからこそ後のタイミングで面白く感じる、適度な間が作用して面白く感じる——。その技術や思考がネット動画をつくる際に生かされる場合もありますが、一方で、マイナスに作用することも多いと感じています。

というのもネット動画は尺が短くて、伏線を張る余裕や間が小さい。かつそれをセンスでこなしているユーチューバーもいて、加えて、音ゲーのようなつなぎ方をする編集センスや不要な間をなくして効率よく見られるつくりの方が重要な場合が多いのです。

対象の年齢層の違いやビジネスモデル上の違いで、目指す仕上がりも異なります。テレビ番組では一度発言したことをもう一度フリップで出して……というのが当たり前ですが、ネット動画に慣れると、そのやり方はかなりまどろっこしいですね。もちろん扱うテーマが軽いからこそ、尺が短くて済むという面もありますが。

—自社コンテンツをつくるにはどのように企画を立て、どのような点に留意して制作していますか?

週1回企画会議をしています。大枠を私が話して、細かい構成は担当のディレクターがつくります。例えば、ドキュメンタリー形式で『〇〇をしてみた結果、どうなった?』という動画がYouTubeで流行っていた時に、会議に集まった社員の中に胸が小さい女性の方がいて、同じ形式で実験をしてみるかということに。

胸が大きくなるといわれているマッサージを一週間試して、その結果を計測する『貧乳』シリーズができました。英国のBBCやアメリカの放送局から『この動画を使っていいか』と問い合わせがありました。実際に使われたのかどうか、わからないのですが(笑)


 

『SUSHI WARS』 東京倉庫の自社コンテンツ。元ネタは、もちろん映画の金字塔『STAR WARS』。 超高級すし合衆国、町のお寿司屋共和国、回転寿司帝国、カリフォルニアロール連邦の4つの勢力に支配される宇宙の物語。壮大なつくり込みに驚く人が続出


—ヒットさせるにはアイディアや映像の質も大事だと思うのですが、他に大事なことは?(vol.3)に続く

 

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vol.1はこちら

 

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