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2018.5.29

「リアリティショーは、まだまだ面白くできる」NHKエンタープライズ 松井 修平さん vol.2

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NHK エンタープライズ エグゼクティブプロデューサー 松井 修平さん


前回の記事はこちら(vol.1)

―新番組『芸人先生』も、お笑いの力をビジネスに活用するというような新しいジャンルの番組だと思うのですが、制作された狙いはどこにありますか?

『笑けずり』で先輩芸人が講師となっていろいろ教えるところを見ていて、漫才師やコント師が何かを指南することができないか、仕事で困ったことを題材にして、そこをフォローするアイディアがいろいろあるんじゃないかと思い立ちました。お笑いだけでなく、ビジネスをはじめとしたいろんな現場で使えるのではないかと確信を持てたのが『芸人先生』のきっかけです。5年ほど前に芸人が先生を務めるこの番組の原型のような企画を出しましたが、その時はボツ(苦笑)、ビジネスマン向けに特化して放送に辿り着きました。仕事に自信のない人はいっぱいいると思うので、切り口はビジネスマンのコンプレックス。営業のつかみがうまくいかない、とかね。

17年9月に、トレンディエンジェルとサンドウィッチマンを講師にした『漫才先生』という番組をオンエアしました。視聴者の反響は上々。特にサンドウィッチマンの回は大手企業のカルビーにも協力してもらうことができました。ビジネスシーンで求められるアイディアの出し方と、漫才のネタづくりや大喜利をする時に求められるアイディアって同じ出し方なんだと、感心してくれる人が多かったですね。この時の放送を受けて、2018年4月2日から『芸人先生』という番組が始まります。

サンドウィッチマンの富澤たけしさんから『漫才先生だと、授業を漫才でしなくちゃいけない。これだと表現が狭まってしまうんだよね』と言われたので、タイトルは『芸人先生』に変えました。最初のコンセプトでは漫才師が先生だったのですが、芸人だと漫才師・コント師の両方も先生になり得るし、取り扱えるテーマが広がったと思いますね。『漫才先生』を見てくれていた企業の人事部の方が結構いらっしゃって、ロケを申し込んだらふたつ返事ということもあって驚かされます(笑)。今は、いろんな一流・有名企業をセッティング中。乞うご期待です!

 

 

 

 

 

―番組をつくるうえで今の生活者の嗜好性やトレンドなども意識されますか?

「意識はしますね。中3の娘が、親が止めない限りずっとYouTubeやゲーム実況を見ています。多くのユーチューバーはワンカメで撮っていて、コンスタントに毎日何回もアップしています。一方、NHKは番組によっては最終的にオンエアするまでに数カ月かかる。時間をかけすぎているのかなと思ったり。

今のテレビは若い人たちにとっては少々懲りすぎで、身近な感じがしないのかもしれません。そういったことも日々の生活の中で感じながら制作しています。ちゃんと考えているのがダメで、むしろいい加減なものの方がいいのかもしれないということも含めて、ジャンルから手間のかけ方まで含めてあらゆる種類の番組があればいいのかなと思っています」

―お笑いとドキュメンタリーを融合させる番組をつくっておられますが、視聴者がドキュメンタリータッチなものを求めるようになってきたと感じますか?  (vol.3)に続く

 

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