HOME テレビ ローカル探訪「テレビタミン」名プロデューサーを直撃!「熊本県民テレビ」
2017.11.8

ローカル探訪「テレビタミン」名プロデューサーを直撃!「熊本県民テレビ」

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1982年開局。夕方ワイドで生放送中のレギュラー番組『テレビタミン』は1997年に放送開始し、今年で20年目を迎える長寿番組(月〜金曜16:45〜19:00)。2日間限りの「夢のようなまち」をつくるイベント『夢まちランド』は、2012年より毎年開催。毎回数万人を動員し、社員総出の大イベント!

※本記事は2016年3月に発売したSynapseに掲載されたものです。


 

番組立ち上げ時からスタッフとして関わってこられたプロデューサーにインタビュー!

 

制作局 制作部長
中島研さん

1992年入社。2001年には日本テレビに出向し『ズームイン!!SUPER』の立ち上げに参画。

2012年より『テレビタミン』プロデューサー。

 


熊本県初の夕方情報ワイド番組『テレビタミン』立ち上げ時からスタッフとして関わってきた名プロデューサーに突撃。長寿番組ならではの難しさを伺った。

 

「長くやっていると、視聴率的に厳しい時期もやってきます。立ち上げ時は他にない番組ということで県民に受け入れられていたのですが、他局さんも夕方ワイドを始めるようになって。熊本県民の気質は“わさもん”。“新しいモノ好き”という意味です。他局さんに飛びつかれましたね(笑)」

 

― そこからどうされたんですか?

「その頃のことをスタッフ内で“暗黒時代”と言っているのですが(笑)、もうやることなすことダメ。で、ある時吹っ切れちゃったんです。視聴率は底辺なんだから、もう失うものはない! と考えて、逆にいろんなことに挑戦しました。それで見えてきたものがあります」

 

― どんなことですか?

「暗黒時代は、日ごとにコーナーを変えていたのですが、そうすると視聴者に定着しない。“ テレビタミンといえばこのコーナー!”という名物コーナーがないのが問題だと分かって。『めくって! はい&ろー』というカードゲームを考えました。ハガキなどで応募してくれた視聴者に電話をして、MCとの掛け合いを楽しんでもらうゲームのコーナーです」

視聴者は、裏に数字が書かれた10枚のカードから1枚を選択。その裏の数字を基準に、残りの9枚からさらに1枚選択し、裏の数字が最初の数字よりも上か下かを当てていくゲームだ。成功すれば豪華賞品も。「このコーナーを始めた時は、参加している本人以外はつまらないかな? と不安だったのですが、やってみたら大好評!

堅実な人やギャンブルする人など、様々な人間性が出て、他の視聴者もドキドキしているようで、放送後何日も経ってるのに、“あの日に出てきた人さ〜”という会話になるほどです。10分以上かけて、ゆったり見られるようにしてます。こうして番組の顔とも言える定番コーナーを発掘できたんですよね」

 


『テレビタミン』立ち上げ時から、メインMC を務めるお二人に語ってもらいました……
人数的には“サシ”飲みじゃないけど!

 

常に元気の素を提供!視聴者も“特派員”として活躍中。

報道局 アナウンス部専門部長
村上美香さん(左)

報道局次長 兼アナウンス部長
本橋 馨さん(右)

97年の番組立ち上げから関わってきたおニ人。本橋さんは86年入社、村上さんは94年入社。愛称はそれぞれ「モッちゃん」「ミカちゃん」だ。

 

― 番組開始時の想い出を聞かせてくださーい。

本橋「番組の開始前に、この番組は何なんだ? というのを散々議論してきたんだ。クルマでいうと何? 色でいうと何色?動物では? 果物では? って」

村上「MC陣も、家族でいうと誰なんだ? 本橋さんは兄か父か? 私は姉か母か? 性格は?って。番組のキャラを全員で徹底的に共有したんだよね」

 

― さっき中島Pに、苦労話を伺いましたよ!!

本橋「“ビタミン”の言葉通り、苦しい時も熊本県のみなさまに元気の素を提供する! これだけは守り続けてきた自負があるね」

村上「数字が低い時期の創意工夫もだけど、諦めずに続けようという意志を持ち続けたのが最も大きかったかもしれないね」

 

― 『めくって!はい&ろー』以外にも、“テレビタ”らしさってありますかー?

本橋「番組開始当初から、県民の方々にもテレビタ特派員として各地の模様を取材してもらってるんだ。毎年3月頃には、特派員総会というのを開催して、ディレクターたちが撮影の仕方などを教えたりしてるんだよ」

村上「特派員のみなさん、尺の中に映像を収めてくれてすごく上手。特派員さん同士も仲良くて、女子会なども開催してるらしいよ」

 

― すごい番組だー! これからもずっと続けてください♪

 


2015年『夢まちランド』&『夏まちランド』のリーダーに伺いました。

 

社員総出のイベントで熊本を盛り上げ、局の信頼度もアップ。

営業局 営業部 部次長
赤星 裕一郎さん

1997年入社。東京支社勤務を経て、現在は本社営業。
『夢まちランド』立ち上げメンバーにして、2015年は『夢まちランド』『夏まちランド』リーダー。

 


 

実は、『夢まちランド』には前身となる「テレビタ感謝祭」というイベントがあって、『テレビタミン』5周年の2002年から始めました。2日間で8万人以上が来場、混雑し過ぎて危険だったので、当日の生放送で「来場しないでください」と呼びかけたほどです。

開局1期生が中心となって立ち上げ、2010年まで計5回、隔年で開催してきたのですが、どんなイベントでもいずれは飽きられるもの。ある時、実行メンバーを若手主体にして新しい一歩を踏み出すように号令がかかりました。そこで『夢まちランド』を立ち上げたんです。

毎秋開催のこのイベントは社員総出の大祭りです。県民のみなさまからは大好評でして、営業先を回っていても、ありがたいことに「何かやるなら、まずはKKTと」などとおっしゃっていただいて、実際に広告のお話をいただいたりしてます。

2015年からは熊本市が誇る『火の国まつり』と共同主催の『夏まちランド』も始まりました。コンペで熊本市に選んでいただいたのですが、熊本を活性化するイベントができるのはKKTというイメージがあるのだと思います。夏は『夏まちランド』、秋は『夢まちランド』と年2本あって大変ですが、これからも熊本県をとことん盛り上げていきます!

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