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2017.11.8

ローカル探訪「夕方ワイド新潟一番」の「TeNYテレビ新潟」

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1981年に開局し、今年4月、35周年を迎えた。95年10月に誕生したのは「夕方ワイド新潟一番」(毎週月― 金15:50〜19:00)。派生番組、「新潟一番サンデープラス」(毎週日曜11:40~12:30)も放送中

※本記事は2016年6月発売のSynapseに掲載されたものです。


 

今年21 年目に突入の長寿番組「夕方ワイド新潟一番」に直撃取材。

報道制作局制作部
「夕方ワイド新潟一番」プロデューサー
鈴木英門さん

1996年、アナウンサーとして入社。
4年前より「夕方ワイド新潟一番」のプロデューサーとアナウンサーを兼任。
2年前よりプロデューサーに専任。気象予報士の資格も持つ。

 

1995年10月。新潟初の夕方ワイド番組が誕生。「当時全国でも夕方ワイドは数えるほどで、手探りななかでのスタートでした」と語るのは増子隆編成局次長。昨年20周年を迎えた長寿番組『夕方ワイド新潟一番』の知名度は局名に匹敵するほど高い。伊勢丹との食の催事やサークルKとのコラボ弁当など、そのブランド力を生かした企業とのコラボも好評だ。

そんな長寿番組を4年前から担当する鈴木英門プロデューサー。アナウンサー時代から長いあいだ、番組に携わってきた。「先人からの秘伝のタレに少しずつ新しい味を加えています」 20周年を機に、番組史上初の女性メインMCに諸橋碧さんを抜擢。視聴者から絶大な支持を集める人気アナウンサーだ。

「飾らないところが魅力です。きれいな言葉、美しい言葉を並べて一切伝わらないことが多いなか、彼女は自分の言葉で伝えられる人ですね」(鈴木P) さらに定番の料理コーナーをテコ入れ。試食は調理後、という流れが一般的だが、まず試食、そして調理という流れにリニューアル。諸橋アナの美味しそうな試食姿とともに調理が進む。

「まず、いいもの・強いものから見せる。出し惜しみはしません」(鈴木P)

後半の3部では報道部が制作する地元のニュースを放送。「報道部とも抜群に連携がいいんです。制作は生中継が得意なので報道が生中継をやる時は助けますし、選挙や事件などは逆に報道に助けてもらいます。報道は素材集めも調理も上手。一方うちは盛り付けが上手なんです。しつらえと盛り付けだけは任せてくださいといっていますね」(鈴木P)

1部では県民の知りたい情報を、3部では県民に知ってほしい情報を提供。その両面をひとつの番組で伝えられるのは魅力。「情報を選ぶうえで重要なのは、視聴者が“自分ごと”にできるか、ということ。喜怒哀楽があるか、自分に置き換えられるか。自分とは遠い距離でもそこに何か感情が生まれるか、を大事にしています」(鈴木P)

 

 


 

編成×制作の強力タッグ。お互い全部活用!

編成局編成進行部
田中秀晃さん

2006年入社。営業推進部、東京本社などを経て13年より現職。
目標は「“上りネット”をやってみたい。
自分の分析が全国に通用するのか試してみたい」

 

 

―田中さんが仕事をするうえで大切にしていることは?

田中「ロジックのある仕事をすることだね。編成の判断は番組制作や営業、経営にまで影響する。だからこそエビデンスベースドを心掛けているんだ」

 

― 視聴率もロジカルに分析しているんすか?

田中「そうだね。分計を見て、季節、曜日、時間などの要因を意識しながら、視聴者の動きを読むんだ。意識する要因が多いほど確かな分析に繋がるよ」

 

― 分析力を高めるには?

田中「毎日、新聞のラ・テ欄を見て全局の視聴率を予測しているんだ。HUTが何パーセントくらいだとすると、それぞれの番組はどれくらいで、ターゲットはこれくらいだと。で、視聴率が出たら答え合わせ。毎日やっていると当たってくるようになるんだけど、外れた時こそ成長しどき。何を考慮し損ねたのかを検討し直すんだ」

 

― 例えば何が原因なの?

田中「予測よりHUTが低かった日があったんだ。調べてみるとその日は保育園の入園式が多い日。祖父母も含めた保護者の外出率が高くてHUTが下がったんでは? とか。あと……スーパーの特売日のある曜日は数字が下がるのでは? と思ってて。流通の方に週間の売上高表を見せてもらったら、やっぱり特売日の曜日が高かった。そういうことであれば、その曜日の『新潟一番』は影響を受ける。より力をいれなければ! と番組づくりにも活かしているよ」

 

― では、再び鈴木Pです。田中さんとは部署も違うし、年次も10年くらい離れているのに仲良しなんですよね?

鈴木「これだけ番組Pと編成が話しているのはなかなかないと思うよ。分計についてもお互いの分析を照らし合わせたり。これどう思う? ってよく聞いているね」

田中「編成の立場として毎分視聴率を見る時は絶対値で高い低いっていうよりも、各コーナーがどういう動きをしたかという“波形”を見ているんだ。狙い通りの形になっているかが重要。もっというと番組視聴率はあまり気にしていないんだ」

鈴木「僕は逆。プロデューサーとしては当然番組の数字を気にするね。だから悪かった時は田中に聞くんだけど『でも波形いいですよ』って言われることもある。違う視点で意見をくれるところがいいんだ」

 

― いい波形って?

田中「番組っていうのはリレーだと思っていて。次に繋いだ時、他のラップより高ければ高いほどいい。つまりコーナーが変わった時に数字が下がってしまったらよいリレーではないと編成は考えているよ」

鈴木「こうやって冷静に分析している人にそばにいてもらえるのはとても恵まれてるね。番組をさらによくするためにも制作会議にも出てもらっているよ」

田中「どうしてこのコーナーをつくったのか、なぜそのキャスティングなのかを把握することができるんだ。私からは視聴率や視聴者の声を編成のフィルターを通して伝えているよ」

 

― 強力なタッグっすね!

鈴木「お互い使えるものは全部使おうと思っているだけ。二人とも『いいモノをつくりたい!』って、目指していく方向が同じだからね!」

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