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2017.11.7

ローカル局探訪 CSRで地域活性化に貢献する「静岡朝日テレビ」

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1978年に静岡県内で民放テレビ局として3番目に誕生した静岡朝日テレビ。2015年4月に誕生した『筧利夫のサタ☆ハピ!しずおか』は土曜の静岡をハッピーにする情報エンタメ番組(毎週土曜日9:30~10:25)。ウェブ限定動画『OA後のゆるトーーク』も必見。

 

※本記事は2015年12月発売のSynapseに掲載されたものです

 

 


今回の番組『筧 利夫のサタ☆ハピ!しずおか』

この4月に始まったばかりの新番組MCの筧さんと広瀬アナに直撃取材。

 

番組誕生の影には立ち上げ当初の幾多の苦労と努力がある。シナプス編集部が、ならば!と今回お邪魔したのは 月に誕生したばかりの新番組。土曜の朝にあふれんばかりの元気で静岡の旬な話題を届けるのは、浜松市出身の筧利夫さんと広瀬麻知子アナウンサーだ。「土曜の朝をハッピーに!」をキャッチフレーズに、にぎやかでアットホームな番組を目指して現在奮闘中。開始から1年足らず。苦労はいかばかりかと思って聞いてみると意外な答えが返ってきた。

「イチから番組をつくるところ名4に携われるのは本当に嬉しいんです」とは広瀬アナ。「今まで東京の番組しかやったことがなかったんですごく勉強になってます!」と力強く語るのは筧さん。「キー局って巨大な船みたいなもの。大人数が関わっているのでゆっくりしか動かないけど、『サタ ☆ハピ!』はチェンジが早くできるんです。あそこをこうしてくれって言ったら翌週に反映されるんです」。

吉田尚弘プロデューサーとは番組の改善点などについて毎週長文のメールでやりとりをするという。番組を良くしていくために努力は惜しまない。試行錯誤を繰り返し続けることで、変化が見えてきたという。筧さんは続ける。

「だいぶよくなってきました。静岡の番組なんで静岡のことをやらないといけない。そういう思いのもと、内容を変えてきたんです。ただ東京だと例えば飲み屋に行くっていった時、一駅ごとに何かある。でも静岡って中心地外れるとない(笑)。素材が限られているからこそ、どう料理するかっていうことをやっていかなきゃ」。

そんな筧さんが番組をつくる うえで最も大切にしているのは「家で視聴者の目線で見ること。スタジオの中では本当の出来は分からないからね」。そして広瀬アナは「筧さんとの掛け合いです。筧さんは自由で、嘘をつけない方なんです。素直におっしゃるのでドキドキ感はあるのですが(笑)。正直な部分を生かしつつ、何かあったら土曜の朝にふさわしい感じにフォローすることを心がけています」。

 

最後に野望を聞いてみた。

「視聴率10%とか12%とかとって、〝頼むからCM入れさせて!.っていろんな会社に言われることですね(笑)」(筧さん)「とにかく明るい筧さんを手のひらで転がせるくらいにまでなりたいです!尊敬するTBS安住アナがビートたけしさんを相手にする姿をテレビで見て学んでいます」(広瀬アナ)

 


座して死を待つ?否! チャレンジして生き残る。

あの人気番組誕生の背景をアナウンサー歴20年以上の大長報道制作局長に聞きました。

報道制作局長 兼 報道制作センター長
大長克哉さん

1983年にアナウンサー枠で入社。20年以上のアナウンサー生活を経たあと、番組DやPを経験。その後、制作部長、編成部長などを務め、2012年から現職。

 

『しょんないTV』って面白いっすよね.。地元愛に満ちていると言えばい「ローカル番組っていんだけど、まじめに美しくいい人で取り上げることが多いじゃない。そうじゃなくてくだらないことを笑える番組にしようと思ったんだ」

番組を立ち上げた背景は?

「放送業界も曲がり角にきたので番組そのものが売れていくっていうことも考えないといけない。HTBさんはそれで成功していて全国のお手本になった。あそこまで届かないまでもトライしていこうよ!っていうのがあったんだ」

『サタ☆ハピ!』は?

「4K・8KとかTVerとかいろんな動きが一気に出たなかで、ローカル局がどう生き残るのかって考えていて。すごく大げさに言うと、〝座して死を待つのか?.と。そこで今の社長は『コンテンツ第一主義』を掲げた。うちはチャレンジをして、生き残っていくんだ。そのためにはものをつくっていかなきゃいけないし、新しいことに挑戦していくんだ、と」

でも……ぶっちゃけ大変なんじゃないっすか?

「毎日試行錯誤だよ。とんがりすぎてて、ときどきヒヤヒヤするしね(笑)。でも優等生的な番組じゃないものにチャレンジしなきゃ。静岡朝日っていろんなジャンルでいろんなことやっているって思われたいんだ!」

 

『ピエール瀧のしょんないTV』(毎週木曜日 24:20 – 24:50)瀧さんを愛するDが発案。ゆる~い感じの瀧さんと、広瀬アナのコンビが絶妙。TOKYO MXなど全国11局で放送中。

 


紹介するメディアから共創するメディアへ。

静岡朝日テレビの売りとは?編成業務局長に聞きました。

 

編成業務局長 兼 CSR推進部長中島功さん

1987年入社。営業、総務、販売促進や編成部などを経て15年4月から現職。

 

 

「当社の売りは、いろんなことを何でもやってみる!ところです」
“いろんな”こととは「例えば、中島さんのCSR推進部も静岡マラソンの運営です。普通テレビ局がマラソンやるとなる『静岡のチカラ』(毎週日曜 と放送ですが、うちはフルマラソンの運営全般、当日の給水や場産業、産品などを紹介するの救護なども社員担当です(笑)」”何でもやってみる!精神”は静岡朝日テレビに脈々と受け継がれてきたDNAだという。

「開局間もない頃、土曜の朝に生情報番組を立ち上げたんです。当時はその枠で生放送をやっている放送局はほとんどなく、先駆者的でした」周年記念では多彩な挑戦も。「例えば松本幸四郎さんの家族や勧進帳をテーマにした番組や公演、ビートたけしさんがMCの富士山の番組を全国ネットで放送させていただきました」

中島さんのCSR推進部も4月から新たな取り組みとして、『静岡のチカラ』(毎週日曜15:20~25)をスタート。番組で地場産業、産品などを紹介するのみならず産品をイベントで販売したりもする。県民と一緒に地域を盛り上げているのだ。

「今までは地域のものを紹介するといっても、番組で取り上げるだけというかたちが多かった。でもこれからは話題とか情報を県内の皆さんと一緒に汗をかいてつくっていかなければだめなんです。紹介するメディアから一緒に創造するメディアになっていきたいですね」

 

SunSetTV  http://sunsettv.jp/
同局開設の「地方局若手社員発! 反逆WEB放送局」。ここにも“何でもやってみる精神”が。担当の長田良さんの記事は弊誌WEBで。

 

 

 

 

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