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2017.11.6

TVウーマン/テレビマンユニオン池田一葵

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※本記事は2014年6月発売のSynapse vol.2「逆襲のバラエティー」に掲載されたものです。

 

 

男性が大半を占め、「激務」の代表格でもあるテレビ業界。そのなかで懸命に頑張っている制作会社の若手ジョシに

番組作りにかける想いや目指すところなどを語ってもらった!

 

テレビマンユニオン
ディレクター
池田一葵

立命館大学法学部を卒業後、2007年にテレビマンユニオン入社。ADとして『世界ウルルン滞在記』や『未来創造堂』の制作に携わる。2012年、『情熱大陸』〜漫画家・ヤマザキマリ篇〜の演出にて、第29回ATP賞テレビグランプリ2012新人賞を受賞。現在は『情熱大陸』のほか、『ホムカミ』などを担当している。

 


 

(Q1)好きなテレビ番組は? glee

(Q2)いまいちばんやってみたいコトは? シェアハウスみたいなところで仲間と一緒に暮らしたい

(Q3)尊敬しているヒトは? 映画監督 是枝裕和さん / 会社の先輩 東 考育さん

(Q4)将来の夢は? 立派なディレクターになる

(Q5)短所は? ヒマになると情緒不安定になってしまうこと

(Q6)長所は? どこでも寝られる

(Q7)好きな芸能人は? 渡部篤郎

(Q8)最後の晩餐には何を食べたい? カリブ海の浜辺で夕日を見ながらフルコースが食べたい

(Q9)趣味は? フェルト手芸

(Q10)座右の銘は? 一期一会

(Q11)いちばんリラックスする瞬間は? お酒( 芋焼酎)を飲んでいるとき

(Q12)最近嬉しかったことは? 企画がほめられたこと

 

 

大学3年までは弁護士を志望していたという池田一葵さん。ずっと社会問題に興味があったという。

「新聞社に就職した先輩の『テレビに向いてるよ』というひと言が転機でした。実は、2年生の時から是枝(裕和)さんの映像論の講義を受けていて、報道やドキュメンタリーに関心があったので、ついその気になっちゃって(笑)」

講義では、日本最初の独立テレビプロダクションとして設立された制作会社、テレビマンユニオンの創立メンバーが作った番組を視聴した。村木良彦の『わたしの火山』、萩元晴彦の『あなたは…』など。そして、卒業後に入社。番組制作の基本はADの現場で学び、単発番組でディレクター経験も積んだ。

「でも、自分の企画で作ったものはありませんでした。周りから『27歳くらいまでに30分以上の番組でデビューしないと』と言われて焦っていたこともあって、ようやく定期的に企画を出し始めたんです」

毎週4〜5本提出してもまったく通らない。そんな日々が3ヵ月以上続き、初めて通ったのがヤマザキマリさんの企画だった。

「ちょうどその頃に突然父を亡くし、生きることに関心がありました。波乱の人生を送ってきたヤマザキさんが、なぜあんなに前のめりになって、世界で強く生きていけるのかを知りたかったんです」

池田さん渾身の企画、『情熱大陸』〜漫画家・ヤマザキマリ篇〜は、満場一致で第29回ATP賞テレビグランプリ2012新人賞に輝いた。

「憧れの先輩たちがみんな登竜門として通ってきた道なので、受賞は本当に嬉しかった! この先ディレクターとして生きていけるのかずっと焦っていたので、やっとスタートラインに立てた安心感のほうが強かったです」

その後、同番組でさまざまな人を取材し、「やっぱり私は、人間の”強さの原点“に興味があるし、それを伝えていきたいんだと再認識しました」と語る。

「競技中、別の選手が目の前で亡くなったのに、ひるまず海に潜ろうとしていたフリーダイバーの福田朋夏さん。辛い過去を乗り越えただけでなく、夢を叶えようと懸命に戦うSE KAI NO OWARI。彼らの強さの後ろにあるものを私自身も知りたいし、見ている人にも強く生き続ける勇気を感じてもらいたいんです」

編集作業にはどのくらい時間をかけるのだろう。

「取材後に、録った映像を通しで見るんですが、30分番組でも60分テープを約30〜50本録るので、スクリプトを作るだけで1週間はかかります。先輩から”インタビューで話した言葉だけではなく、ふと日常のなかでつぶやくひと言こそが大事“と教えられてきたこともあり、一字一句丁寧に書き起こすんです。そのため、最低でもそれくらいかかる。自宅に戻る時間があるなら、会社に泊まって少しでも睡眠を取りたいというのが本音ですね(笑)」

制作期間に入ると、スーツケースで着替えを持参。お風呂は会社近くのサウナで済ませ、同僚と編集室のソファを取り合う日々が数週間続く。

「でも、ジャージは着ないし、毎朝メイクもします。女子としての最後の良心は忘れたくないんです。ただ、出会いのなさだけはしょうがない! あと、同窓会の案内が来なくなったときも、結構ショックでしたね(笑)」

そんな、ちょっぴり切ないプライベートも忘れさせる仕事の魅力とは?

「自分が知らない世界で生きる人と話せる楽しさ。『池田さんにお願いしたい』と指名されるディレクターになれるよう、がむしゃらに頑張りたいです」

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