【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】言葉を通じて人を幸せにしたい!〜エフエム秋田『mix』相場詩織さん〜

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ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第55回

今回はフリーアナウンサーの相場詩織さんに注目。

相場さんは秋田と東京を中心に活躍しています。2022年5月16日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ)「秋田県人会」の回では佐々木希さんの紹介で出演して話題になりました。

ラジオも大好きで、レギュラー番組『mix』(エフエム秋田 相場さんは水曜 15時〜16時30分を担当)を持ち、2018年に放送された『第2回ラジオナイトサミット』(静岡・SBSラジオ)でリモートながら共演して以来、時々お話を伺っています。

ルックスが話題になることが多いですが、仕事ぶりに定評があり、イベントや式典の仕事だけでも年間で100本以上に上ります。


※写真は「しゃべくり007」公式HPより引用 。相場さんは一番左。

● 相場詩織 プロフィール

秋田市出身。大学卒業後、静岡の放送局でのアナウンサーを経てフリーアナウンサーに。テレビ・ラジオ・CM等広告モデル・イベント&式典司会など幅広く活動している。秋田で放送された『秋田ラーメン総選挙』(AKT秋田テレビ)や『チョコプラアキタメシ VOL.2』(ABS秋田放送)などは、いずれも高視聴率(秋田地区)をマークした。さまざまなメディアで秋田の魅力を発信しているため、秋田の話は台本がなくてもいくらでも話せるという。

年間150冊以上の本を読むほどの読書家。ラジオのレギュラー番組『mix』では毎回おすすめの本を紹介している。

◯緊張感を持って最大の成果を

やきそば 本日はよろしくお願い致します。

相場さん よろしくお願いします。


やきそば 相場さんは仕事が大好きで、いつもイキイキと働いている印象があります。分野も多岐にわたっていますよね。

相場さん ありがとうございます。お仕事で声をかけていただくのが本当に嬉しいんです。


やきそば 以前、相場さんと一緒に仕事をした方々が「相場さんは臨機応変に対応できる安定感があり、アドリブも強く、豊富な知識を持っていて、声も聞きとりやすい」「ボキャブラリーの豊富さ、表現力、誰も傷つけない共感力を持っている」とベタ褒めしていました。

相場さん そこまで仰っていただけると嬉しい反面、少し恥ずかしいですね(笑)。お仕事のオファーをいただく度に、魅力的な人がたくさんいるなかから、私を選んでいただいたことに感謝しています。

そして、どんな仕事でもミスをすればオファーが来なくなる、という緊張感を持って取り組んでいます。常に期待以上の結果を出して、私と一緒に仕事をした方々に嬉しい気持ちになってほしいです。

◯相手の魅力を最大限に引き出すこと

やきそば 前述の佐々木希さんや地元で活躍されている方をはじめ、長野博さん、南海キャンディーズの山里亮太さんなど、さまざまな方々と共演してきていますよね。一方、おひとりで司会をすることも多いですが、心がけていることはありますか?

相場さん 観ている方に楽しんでいただけるように自分は前に出すぎず、相手が気持ちよく話せる雰囲気作りをして、相手の魅力を最大限に引き出すようにしています。すると相手の方に興味を持ってくださる方が増えるんです。


やきそば なるほど! それは大事ですね。相場さんは話すのも好きですが、人の話を聞くのも大好きですよね。

相場さん 私が担当しているワイド番組では、出演していただいた地元の方に本題とは別に、その日のテーマにまつわる話を聞くことがあります。すると番組を聴いてくださったテレビの関係者から「初めてお会いした地元の方は喋りのプロではないから、生放送で本題と違う話を引き出すなんて普通はやらないと思うけど、相場さんがすごく楽しそうに話を引き出しているのを聴いて、人の話を聞くのが心から好きなんだと分かりました」と言われたことがあります。
やきそば 自分が話したいという人が多いなかで、聞き手の存在は重要ですからね。

相場さん 知らないことを教えてもらえることに喜びを感じるんです。

◯地域の魅力を発信したい!

やきそば 今後の展望は?

相場さん 現在は秋田と東京の仕事が多いですが、いずれは日本各地を訪れたいです。地元の秋田でコツコツと現場に足を運んで地元の方との信頼関係を積み重ねてきたように、全国各地に実際に足を運んで、地元の方から学ばせていただいて、地域の魅力を発信してその土地の方に喜んでもらう...そんな積み重ねを全国に、世界に広げていきたいと思っています。

私はロケ先で出会った人の話を聞くのが好きです。今でも秋田の魅力を発信した際には「詩織ちゃんが宣伝したから反響がたくさんあったよ!」と喜んでいただいていて、そうした言葉を聞く度に私も喜びを感じています。さまざまな分野で活躍する人の言葉を共有することで、幸せな気持ちになれると思うんです。

『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(日本テレビ)、『世界 ふしぎ発見!』(TBS)、『朝だ! 生です旅サラダ』(朝日放送)が大好きで、いつかロケに行けたらとも思っています。

やきそば 良いですね! 人に話を伺うのは、楽しいことなのは間違いないですが、実は労力を使いますよね。

相場さん すごく分かります。インタビューの場合、無知の状態で話を伺うのは失礼なので、しっかりと準備をします。手間はかかりますが自分で調べることで知識が広がる過程はとても楽しいです。

取材をさせていただく相手もリスペクトの気持ちが伝わると嬉しいと思うので、相手にも喜んでいただける取材を心がけています。

◯ラジオで共感し合える場を作りたい

やきそば 相場さんはラジオも大好きで「ラジオの冠番組を持ちたい」とずっと仰っていますよね。

冠番組ではありませんが、山口のKRYラジオの番組『なりカル!』(土曜 22時〜23時)にリモートで出演した時は、好きなアニメやアイドル、漫画の魅力を楽しく語ったり、広島FMのワイド番組『江本一真のゴッジ』に出演した時は、秋田弁で江本さんと話す企画を行って好評だったので、もっとラジオでの活躍の場が広がったらいいなと勝手に思っています。

相場さん 冠番組は絶対にやりたいです。私はオタク気質で好きなものをとことんきわめたいタイプなので、好きな分野に詳しいさまざまな人の話を聞くのが好きなんです。

しかしなかには自分が好きなものに関して、まわりに理解してくれる人がいないケースもあると思います。仲間がいなくて孤独に感じている人も、リスナーが話を聞いてSNSでリアクションをすることで、共感し合える場を作れたらと思っています。

◯言葉で幸せにしたい

やきそば 相場さんは言葉を大切にしている印象があります。以前「なんも大学」の藤本智士さんと対談をされていて言葉の重要性について話していましたよね。

相場さん そうなんです。その時にもお話ししましたが、私は「言葉で幸せにしたい」という思いが原点にあります。

生まれつき髪や瞳の色が茶色だったことや、ガリ勉の優等生だったことからいじめられたことがあり、幼いながらに言葉の重みを感じていました。その後、高校生の時に英語と日本語の弁論大会に出場して両方で最優秀賞を受賞しまして、「私は地方に住んでいる普通の女子高生だけど、言葉は私の武器だ」と思えたんです。

やきそば 確かに、例えば「ありがとう」はたったの5文字なのに人を温かい気持ちにしますよね。

相場さん 私がアナウンサーを目指したきっかけは言葉の大切さに気付いたからですし、言葉を通じて人を幸せにしたいと思っています。たとえ絶望することがあっても「詩織ちゃんが出ているテレビ、観てます」とか「ラジオを聴いてます」と言われると、「もっと頑張ろう」と思います。

◯「無理だ」と言われてもやってみる

やきそば ところで相場さんはラジオやテレビ、動画配信、イベントの司会などだけではなく、いろいろな分野の方とも仕事をされていますよね。

相場さん 本当にありがたいです。自分を型にはめたくないという思いがありまして、さまざまなことに挑戦しています。

やきそば 相場さんのSNSをみていると、現時点でも取り組んでいる仕事の分野の幅広さが伝わってきます。

相場さん 私は人から「無理だ」と言われることに対して、普通の人ならそこまでしないだろうというくらいの努力をして挑戦することが多いんです。「アナウンススクールに通っていないのにアナウンサーになるのは無理」「秋田(ローカル)で全ての放送局に出演するのは無理」、そう言われると逆に少年漫画の主人公みたいにワクワクしてきて、その夢を叶えたくなるんです。

やきそば なるほど! 僕はさまざまな人に話を伺っていますが、この世界でバリバリと働いている人は負けず嫌いな人が多いです。

相場さん いろいろな方と仕事をしていて痛感するのは、仕事をするうえでの熱量の大切さ。やはり、熱量の高い人と仕事をすると刺激にも勉強にもなります。

一方、最近はアナウンサーやレポーターのように何かを伝える仕事を目指す人の夢が叶えられるように指導する機会も増えています。仕事の心得を伝えるだけで全く変わります。初めは目すら合わせられなかった人や、やる気が感じられなかった人に言葉をかけることで、見違えるように変わります。人が成長する過程を見守ることに生きがいを感じるんです!

仕事に引っぱりだこで東北No.1アナウンサーと呼び声高い相場さんですが、最近は朗読の勉強にも励んでいて、「音感が大事」とトレーニングをする日々でもあるそうです。相場さんの今後の活躍に注目です。


さて、相場さんはさまざまな方の話を聞きたい...ということなので、後半はさまざまな職業の方がパーソナリティーを務める番組をご案内します。

新潟のBSNラジオ『古町芸妓のあおいごと』(土曜 7時15分〜7時45分)は古町芸妓のあおいさんがパーソナリティーに。日々の出来事を中心にお話しします。話がとにかくうまいのがポイント。普段からお客さんとコミュニケーションをとっていくうちに楽しくやりとりができるようになった...と放送で話していました。

同じくBSNラジオ『スーパー・ササダンゴ・マシンのチェ・ジバラ』(日曜 25時〜26時 ※第4日曜は26時〜27時)はプロレスラーであり、実家の坂井精機株式会社の代表取締役社長でもあるスーパー・ササダンゴ・マシンさんが、ラジオが大好きであるが故に"自腹"で始めた番組です。

ラジオにはYouTubeやPodcastとも違う"地上波の色気"がある、というササダンゴ・マシンさん。トークや企画に対する気合いの入れ具合が半端ではありません。自虐ネタも絶品。

TBSラジオ『コシノジュンコ MASACA』(日曜 17時〜17時30分)は"あの"ファッションデザイナーのコシノジュンコさんのトーク番組。仲良しの方もよくゲストにお呼びするため、出演者が非常に豪華。コシノジュンコさんとパートナーの出水麻衣アナウンサーのコンビも素敵。

文化放送『純次と直樹』(日曜 17時〜17時30分)は高田純次さんと漫画家の浦沢直樹さんの番組。高田さんが浦沢さんの作品の大ファンだったこともあって実現したコンビ。

圧巻なのは自らバンドを組んでいる浦沢さんの音楽の知識の膨大さ。スイッチが入るとアツく語ります。月に1度、高田さんがリスナーのお悩みにこたえる「溺れる者は純次をもつかむ」のコーナーも。(自称)人生相談コーナーの最後の砦。

ABCラジオ『中村七之助のラジのすけ』(土曜 23時〜23時30分)は歌舞伎役者の中村七之助さんの素の表情をお届け。リラックスモードで話しているところが新鮮です。ゲストの人選も七之助さんならでは。

エフエム佐賀『レッツ!ビートルズ on Radio』(木曜 20時30分〜20時55分)でビートルズについて話しているのは「旅館 大村屋」の若旦那、北川健太さん。嬉野温泉の名物MCヘネシー吉川さんと、ビートルズ初心者の諸岡彩さんを前にビートルズを語ります。

北川さんは小学5年生の時に『Love Me Do』を聴いて大いにハマったそうです。さらに、ビートルズのファンクラブイベントに家族で参加したところ、帰りの飛行機で「5人目のビートルズ」と呼ばれるプロデューサーのジョージ・マーティンにバッタリ遭遇したことも北川さんをビートルズ道に推し進めました。

エフエム大分『トラバラ』(金曜 19時30分〜19時55分)、熊本のRKKラジオ『トラパラ』(土曜 18時30分〜19時)は世にも珍しい"トラック情報バラエティー"。流通業界に詳しい謎の男「DJジーノ」がメインで出演。

『トラバラ』は"トラックバラエティー"の略でクボタヨシフミさんとワチャワチャした男の会話をお届け。『トラパラ』は"トラックパラダイス"の略で、草野遥さんにトラックを中心とした流通の魅力を伝えます。もちろん脱線トークあり。いや、むしろかなり脱線することもありますが、そこがまた面白い。

<了>

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