【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】〜春のおすすめ新番組&リニューアル番組を一挙紹介!〜広島FM『江本一真のゴッジ』江本一真さん他

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ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第40回

月曜から木曜の夕方4時。朝から仕事に励んでいる人は疲れが出てくる時間帯。これから仕事という人にとってはやる気を出したい時間帯。そんな夜の入口の時間帯に、広島FMではお祭り男を絵に描いたようなDJ、江本一真さんが明るいテンションでリスナーの気持ちを盛り上げています。

番組のタイトルは『江本一真のゴッジ』(月曜〜木曜 16時〜17時44分)。2019年春に始まった生放送のワイド番組で、開始当初は午後5時に始まる番組であったことからこのタイトルになりました。

現在はスタジオからの放送に加えて、月に2回、広島市内にある本通商店街からの公開生放送も行っています。初の公開生放送の様子は「I love RADIO」の第27回でも紹介しました。その後、番組の好評を受けて2021年4月からは午後4時スタートに放送時間を拡大。

今回は、注目が集まる番組『ゴッジ』の江本一真さんに話を伺いました。


江本さんの特徴は、テンションの高いトークと電話やメールで参加するリスナーとの楽しいやりとりにあります。 大のサッカー少年で5歳の頃からシーガル広島でサッカーに励み、サッカー漬けの生活を送ります。将来はサッカー選手に...といいたいところですが、プロの厳しさを痛感して断念。プロの道に進む仲間もいるなかで、"彼らと同じステージに立ちたい" "サッカーの実況をやりたい"との思いで放送業界を目指しました。 江本さんは2017年から3年間、広島FMで放送されている学生向けの人気番組『大窪シゲキの9ジラジ』(月曜〜木曜 20時〜22時)にてアシスタントDJを務めました。「大窪さんとの出会いがなければ今の自分はなかった」といいます。大窪さんとの出会いは、江本さんが高校3年の時にAKB48の握手会に行った時のこと。広島グリーンアリーナの広い会場にいくつもの長い列ができているなか、場内に響き渡るアナウンスが気になったといいます。

江本さん 会場を盛り上げるためにMCの人が喋っていたんですけど、何度も『9ジラジ』と言ってたんです。当時は『9ジラジ』を知りませんでした。帰宅してAKB48のメンバーの可愛さに浸ってたんですけど、同時に「あのモジャモジャ頭(大窪さんのヘアスタイル)の人が言っていた『9ジラジ』ってなんだろう。FMって言ってたけど...」と気になっていて、それで『9ジラジ』を聴くようになりました。それで大窪さんのことを知って、一気にハマりました。

その後、広島の大学に入学した江本さん。とあるイベントで大窪さんが講師を務めることを知り、大窪さんと喋ってみたいという思いから足を運びました。

江本さん 大窪さんに「将来は喋る仕事をしたい」という思いを伝えました。大窪さんとお話しできたことが嬉しくてたくさん質問をしていたら、ここまで積極的に聞いてくれる人はなかなかいないと言ってくれました。その日以来、大窪さんが出演するイベントは必ず行くようになりました。

大学卒業後は愛媛の放送局にアナウンサーとして就職しましたが、サッカー中継の実況をしたいという夢を捨てきれなかった江本さん。『9ジラジ』のアシスタントDJのオーディションが行われることを知り、思い切って受けることにしました。

江本さん オーディションが行われることを知った時は「神の指令」だと思いました。受かって本当によかったです。覚悟を決めて会社を辞めて広島に戻ったあとでしたから...。

やきそば まさに運命ですね!

江本さんは2017年から3年間『9ジラジ』のアシスタントDJを務めました。その頃の印象をお訊きしました。

江本さん 人によってスタンスは違うと思いますが、学生の頃は、ラジオDJは本番の10分前くらいにスタジオに現れて、豪快にトークをして、番組が終わると風のように去っていくイメージがあったのですが、大窪さんは全く違っていました。放送が始まる何時間も前から丁寧に準備をするんです。フリーになって、『9ジラジ』で準備の大切さを学んだことは非常に大きかったです。

2019年、江本さんがアシスタントDJを始めて3年目に『江本一真のゴッジ』が1時間番組としてスタートします。1年間は『9ジラジ』のアシスタントDJと兼任していました。

やきそば 『ゴッジ』が始まった頃のコンセプトを教えてください。

江本さん ハイテンポとハイテンションで、ジェットコースターのように突き抜ける番組。あとは、多少は失敗してもいいから、いろいろな企画にトライしようということで始まりました。

番組ではリスナーを巻き込んでさまざまな企画を実施。2020年1月からは広島本通商店街から公開生放送を行うようになりました。同商店街は580メートルのアーケードに、およそ200店が軒を連ねる日本屈指の商店街です。 公開生放送といえば、大きなステージを組んで豪華なゲストを呼ぶ印象がありますが、同番組はステージを組むこともなくお店の軒先から放送します。江本さんとリスナーが同じ高さの目線でコミュニケーションを図ります。あくまでも主役はリスナーなのです。


▲ 公開生放送

※写真は以前行われた時の様子。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、2021年5月からしばらくの間、立ち止まって見学することができなくなりました。詳細は放送をお聞きください。

やきそば 本通はとにかく人が多いですよね! 江本さんは偶然通りかかった人も巻き込んでいて、度胸とパワーがすごいですね。

江本さん ちょっとでも人の目を気にしてしまうと萎縮してしまうので、羞恥心は捨てました(笑)。「あそこで何やってんの?」という目で通っていく人も多いですが、リスナーさんが応援に来てくれるし、「通りかかった人にラジオに触れてもらうためだ」と思って自分に暗示をかけて、本番が始まったらドーンといきます。なかには公開生放送でラジオのことを知ってメールを送ってくれる人もいます。

公開生放送は月に一度のペースでスタート。2020年4月からは月に2回に増やす予定でした。いよいよこれから...という時に新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、しばらく休止することに。その後、一度は復活したものの年末から再び休止することになりました。 そして今年の2月に再び復活。感染拡大防止対策をしながら、笑い声が溢れる公開生放送が戻ってきました。このところ、小学生もたくさん遊びに来ています。

江本さん 昨年の秋頃から小学生のリスナーが増えてきました。名物リスナーが生まれると「僕も聴いてます!」「私も聴いてます!」という感じでどんどん参加してくれるようになりました。親御さんがラジオ好きで、家でラジオがかかっているご家庭が多いようです。ある親御さんに聞いたところ、テレビやYouTubeも楽しいことがたくさんあるなかで、『ゴッジ』だけは正座して聴いているというお子さんもいらっしゃいました(笑)。

やきそば 小学生と電話で話すコーナーもありますが、江本さんは子どもとのやりとりがうまいですよね(笑)。

江本さん 僕自身はひとりっ子で弟や妹がいたわけではないし、特に何かを意識して話しかけているわけではないんですけどね(笑)。

やきそば 江本さん自身は、子どもの頃はどんな性格でしたか?

江本さん 男女問わず、誰とでも仲良くなるタイプでした。あの時のまま大きくなりましたね(笑)。

そんな江本さん、今年のバレンタインデーには嬉しいことが起こりました。リスナーからおよそ100個にも及ぶチョコレートやプレゼントが届きました。

江本さん ある先輩が「バブルの時代には段ボール1箱分のチョコレートが届いたこともあったけど、さすがに平成に入ってからはあまり届かなくなった」と言っていました。番組でその話をしたこともあって、たくさんのプレゼントをいただきました。本当に嬉しかったです。

お礼に自腹でタオルを作りまして、直筆のサイン入りステッカーと一緒に全員に送りました。もちろん、宛名も自分で心を込めて書きました。

やきそば 日頃からラジオを通じて素敵なコミュニケーションをしている賜物ですね。

江本さんは念願だったサッカーの実況の仕事も行っています。およそ1年間にわたるトレーニングを経て2018年にサンフレッチェ広島VS北海道コンサドーレ札幌の開幕戦の実況を担当。Jリーグの実況を担当するアナウンサーとしては異例の若さで夢を叶えました。現在も月に7〜8試合の実況を担当しています。 最後にラジオに対する思いと『ゴッジ』の今後について訊きました。

江本さん ラジオには可能性しかないです。リスナーさんに直接お会いすると僕も嬉しいし、リスナーさんもラジオへの愛が一層深くなるようです。さらに、こんなに楽しいラジオを、どうすればもっとたくさんの人に聴いてもらえるか、常に考えています。

公開生放送でラジオに出会って、帰りの車で聴いてもらう...といったきっかけ作りをこれからも行っていきます!


後半は2021年にスタートした春の新番組のなかから、ユニークな企画の番組(ごく一部ですが)を紹介します。

北海道のHBCラジオでは、夜の生放送『きく!しる!そだつ! 育成型ライブアプリ Fledge‼』(火曜〜金曜 22時〜23時)がスタート。Fledge(フレッジ)は羽毛が生えそろう、旅立ちの準備ができるといった意味。

パーソナリティは入社2年目の本間吏成りせいアナウンサーと大竹彩加アナウンサーが日替わりで担当。パーソナリティとして&アナウンサーとして"知りたいこと" "知っておきたいこと" "気になること" "よくわからないこと"をきいて、知って、リスナーとともに育っていく...がコンセプト。道内の学生、ミュージシャン、クリエイターを紹介する企画もあります。

初回からノリの良い大竹アナ(水・金)と、アナウンサーとして面白いこだわりを持っている本間アナ(火・木)との雰囲気の違いにも注目。

AIR-G'(FM北海道)では、UHB北海道文化放送のアナウンサーが出演する『こちら札幌市中央区大通公園前時計台ビル派出所』(土曜 20時〜20時30分)がスタート。

箕輪直人さんを"巡査長"に 、"巡査"のUHBアナウンサーズ(柴田平美なるみさん・田辺桃菜さん・石井祐里枝さん・江上太悟郎さん)が道内のけしからん景色、けしからん食べ物、けしからん文化を発見(番組内では「けしからん=最高」という意味で使われています)。場合によっては証拠の提供、資料の提出、参考人(ゲスト)招致を行うことも。コントチックな番組で、情報番組としての堅さがないのがポイント。

同じくAIR-G'では、キャンプの魅力を伝えるオール・ロケ番組『Sound CAMPING』(日曜 9時〜9時25分)がスタート。

出演はMAOさん、プロキャンパーの星 昌宏さん。ポイントは環境音。木々がそよぐ音、野鳥の鳴き声、海キャンプなら波の音、カモメの声など、音とともに自然の魅力も伝わってきます。

岩手のIBCラジオ『デジタルニュース・ラボ』(火曜 18時30分〜19時)は岩手日報の若手記者が出演。自ら取材し、紙面掲載した記事をピックアップ。弦間彩華アナウンサーとともに、ニュースの背景や、記事に納まりきらなかった思いを、深掘りして伝えています。

ラジオでも楽しめますが、動画生配信では岩手日報の誌面や動画も駆使しながら紹介。ラジオの生放送後も引き続き動画配信で伝えます。

今はアナウンサーも新聞記者も、自分で動画編集までする時代。大変な仕事量ですが、原稿も動画も自分で作成した分、より熱い思いが伝わってきます。

IBS茨城放送は2021年4月1日より「LuckyFM 茨城放送」に愛称を変更。そこで、平日の夜の時間帯を中心に大きな改編が行われました。

なかでも注目のひとつが『ダイバーシティニュース』(月曜〜木曜 21時〜21時55分)。

月曜「社会(ダイバーシティ&インクルージョン)」、火曜「政治(リベラル&保守)」、水曜「ビジネス&スタートアップ」、木曜「エンタメ」をテーマにコメンテーターが徹底解説。東京Lucky Studioから放送しており、東京で活動している解説者が茨城のリスナーに向けてあけすけに話します。

また月曜22時からは茨城出身の磯山さやかさんによる『今夜はLucky Night~さやかマンデー~』がスタート。

磯山さんは『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)に出演しており、初回の放送からビバリー昼ズ共演者の松村邦洋さんからのメッセージが届けられると、ビバリー昼ズファンも大挙聴いていて大いに盛り上がっていました。

FM NACK5は月曜から木曜の夜ワイドを一新。『FAV FOUR』(月曜~木曜 20時~23時)が始まりました。

日替わりパーソナリティとして、バカボン鬼塚さん(月曜)、JOYさん(火曜)、古坂大魔王さん(水曜)、はなわさん(木曜)、アシスタントとして松本有紗さん(月・水)、結さん(火・木)が出演されています。

バカボンさんは久しぶりにNACK5のこの時間に復帰。初回の放送では2月に再婚していたことを発表。プライベートは謎の多いバカボンさんの再婚のお知らせにリスナーは狂喜乱舞。おまけにアシスタントの松本有紗さんは今年の3月に東京大学修士課程を卒業。現在24歳で既に結婚していることを明かし、ツイッターは終始大騒ぎでした。

結さんも謎は多いですが、古坂大魔王さんとはなわさんが、それぞれのアシスタントをおもしろくおかしく料理しています。

千葉のbayfmは平日早朝の情報番組を刷新。『AWAKE』(月曜〜金曜 6時〜8時57分)が始まりました。

コンセプトは、一日を、人生を前向きにするきっかけをリスナーと共に考える、情報番組の先にある、情"考"番組。グローバルで、社会性のある情報から、リスナーの「そこ」にある身近な話題まで、話題・問題を「伝える」のではなく、とらえ、ほぐし、追求。その先を「共に考えていく」朝の"芯"番組です。

地元の情報はもちろん、幅広いトピックスを扱います。テーマに沿ったこだわりの選曲にも注目。リスナーとのコミュケーションも活発です。月曜から木曜はフリーアナウンサー・アメリカンフットボール指導者としての活躍も目立つ有馬隼人さん。金曜は同局でおなじみ柴田幸子さん。

同じくbayfmでは『ジェネZ』(日曜 22時30分〜23時)がスタート。出演はお笑いトリオ、トンツカタンの森本晋太郎さん、アイドルグループ ≠ME(ノットイコールミー)の蟹沢萌子さん。人気急上昇中のふたりによる番組が誕生。

ポイントはふたりのセンスが爆発しているネタのコーナー。蟹沢さんのリアクションが良い味を出していて、もはや森本さんが何を言っても笑っています。

Z世代といえば、bayfmでは学校のランチタイムを笑顔にする校内放送をお届けする企画「ベイエフエム presents スクラジ!」も行いました。

bayfmのDJのトークにbayfmセレクトの楽曲ありの20分程度の番組。コロナ禍で寂しいランチタイムに華を添える企画です。(2021年4月現在、第2弾まで実施)

TBSラジオを含む全国32局ネットでは『地方創生プログラム ONE-J』(日曜 8時〜10時)が生放送でスタート。

毎週、JRNの各局からそれぞれの特色を持った名物レポーターが登場。映像がないからこそ、各地の美味しいもの、珍しいもの、絶景などが楽しめます。ツイッターで参加する人が続々と増えているうえ、ラジオが好きな本仮屋ユイカさん、有村昆さんもリスナーの心を躍らせています。

同じくTBSラジオでは30分ノーカット一本勝負で収録したものを放送する『ZonE』(土曜 27時30分〜28時)がスタート。

BGMも効果音も使用禁止。"体から出る音"のみで勝負するトーク番組。出演者は普段表に立っている人とは限らず、例えば演劇の裏方の人も登場。一発収録だからこそのヒヤヒヤも。

文化放送は今春、52年続いた『走れ!歌謡曲』が終了。新しく『ヴァイナル・ミュージック~歌謡曲2.0~』(月曜〜金曜 27時~29時)がスタート。ヴァイナルレコード音源を中心にシティ・ポップや歌謡曲を放送しています。

コンセプトは「古き良きものを新しく魅せ、新しいモノを親しみやすく魅せる」、「音楽を通して時代をつなぎ、世界をつなぐ」。初回の一曲目は山下達郎さんの『RIDE ON TIME』をオンエア。実際にレコードをかけて放送するため「ジリジリ」という音が好きな人にはたまりません。

月曜はシンガーソングライターの703号室。火曜は人気声優の豊田萌絵さん。豊田さんは歌謡曲に詳しく、曲紹介にも注目です。水曜は姉妹デュオ・ゆりめり。TikTokフォロワー数は32万人を超え、ナツメロの数々をカバーしています。木曜はマルチクリエイターのコバソロがセレクトしたコバソロファミリーの女性アーティスト。金曜は文化放送の坂口愛美アナウンサーが担当。『走れ!歌謡曲』のファンだった方は金曜から入っていくのもいいかもしれません。

深夜から早朝にかけての放送ですが、私はradikoのタイムフリーで日中に聴くことが多いです。

ニッポン放送では平日24時に新たなオールナイトニッポンブランドが誕生。ラジオと動画でZ世代リスナーに寄り添う『オールナイトニッポンX (クロス)』(月曜〜金曜 24時〜24時53分)がスタート。

月曜はENHYPEN、火曜はYOASOBI、水曜はフワちゃん、木曜はぺこぱ、金曜は週替わり。なかでも、YOASOBIはAyaseさんとikuraさんのほっこりかつ、どこか不思議なやりとりに注目。

また、深夜3時からの『オールナイトニッポンZero』の木曜にはマヂカルラブリーが仲間入りしました。面白いこと、くだらないことを追求し続けるふたりの今後に注目。

日曜深夜には『ミューコミVR』(23時30分〜24時30分)がスタート。VRアナウンサーの一翔剣いっしょうけん、吉田尚記アナウンサーのほか、西井万理那さん(ZOC)、末吉9太郎さん(CUBERS)をパートナーに迎え、「誰も聞いたことがないラジオ」を放送。

TOKYO FMでは『News Sapiens』(月曜〜木曜 20時〜21時)がスタート。

出演は高橋万里恵さん(月・火)、手島千尋さん(水・木)。曜日替わりパートナーは、月曜・山極壽一さん、辻田真佐憲さん(各月2回出演)、火曜・明石ガクトさん、水曜・永濱利廣さん、木曜・中野信子さん。

これまでの歴史をヒントに「今、世の中で何が起こっているのか」を紐解いていきます。この時間、じっくりとニュースの深掘りをしたい人にピッタリ。

J-WAVEの新番組『#LOVEFAV』(土曜 22時〜22時54分)は上白石萌歌さんが"Love"と "Favorite"を集めて放送する54分。

上白石さんが気になる人にじっくりと話を聴くコーナーも。他の番組ではあまりかからないような曲がかかるところにも注目です。どこかふんわりと温かい声の上白石さん。リスナーから「パジャマを着て喋っているような声をしていて可愛い」と言われたことも。

そのほか、藤原しおりさんが世の中の社会課題を解決するきっかけをつくる番組『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB.~TOMORROW LABORATORY』(土曜 20時〜20時54分)、高崎卓馬さんのショートストーリーとトークで綴る『BITS & BOBS TOKYO』(金曜 25時〜25時30分)もスタート。

FMヨコハマは複数のワイド番組を刷新。

平日の午後は『Kiss & Ride』(月曜〜木曜 12時〜15時)がスタート。

月・火曜は、積極的に面白い写真を撮ってはSNSにアップすることでおなじみの高橋茉奈さんと、リポーターはヤル気の塊の龍口健太郎さん。水・木曜は冒頭からベネズェラ仕込みの高めのテンションでリスナーの心を揺らす小林大河さんと、リポーターは声がよく通る長友愛莉さん。

そのほか、ヒップホップグループJABBA DA FOOTBALL CLUBのリーダー、NOLOV(ノルオブ)がDJを務める『まんてんサンデーズ』(日曜 10時〜10時50分、11時〜11時48分)、FMヨコハマ初登場、鎌倉出身の朝海ルナさんの番組『Sunday Good Vibes!!』(日曜 13時〜15時20分)などが始まりました。

山梨のYBSラジオでは、新たにワイド番組『ひる前らじお うるさごぜん』(月曜〜金曜 10時〜11時58分)がスタート。

月曜はサッカーの話が尽きない和泉義治アナウンサー、火・水曜はベテランながら、ほかの番組でもよくイジられている櫻井和明アナウンサー、木・金曜は宝塚に憧れたからこそのユニークな人生を歩んできた小松千絵アナウンサー。

YBSラジオは『キックス』をはじめ、振り切ったトーク番組に定評がありますが、さらに楽しみな番組が増えました。「うるさい」というとマイナスなイメージがありますが、この番組はそれぞれが楽しく喋っていて、ちょうどいい賑やかさです。

同じく山梨のFM FUJIはワイド番組を刷新。

午前中は『ACTUS』(月曜〜木曜 7時〜11時53分)がスタート。

月・火曜は森川真帆アナウンサー&KOUSAKUさん(9時〜)、水・木曜は東城佑香アナウンサー&まつみたくやさん(9時〜)コンビ。金曜は藤本えみりさんの『Awesome!』(7時〜11時53分)がスタート。

午後は『Bumpy』(月曜〜木曜 13時〜18時50分)。

月曜は鈴木ダイさん、火曜は上野智子さん、水曜は石井てる美さん、木曜は渡辺麻耶さん。なかでも新たにFM FUJIのDJ陣に加わった上野智子さん(うえともさん)の、なんでも楽しんで笑っている雰囲気にも注目。

金曜は『FRIDAY PUNCH★』(金曜 12時〜16時55分)が日曜からお引越し。イマヤスさんと露木麻土香さんのフリーダムな4時間55分。引き続き17時からは、ハイテンションな佐藤ドミンゴさんの『GALACTICA DOMI』(金曜 17時〜19時54分)。

さらに隣接県、静岡の魅力を伝える『しずおか日和』(日曜 10時〜10時30分)もスタート。2021年夏に全線開通予定となっている中部横断自動車道。甲府駅と静岡駅の車での所要時間は2時間45分から1時間40分に大幅に短くなります。ご案内は東城佑香アナウンサー。

静岡のSBSラジオでは『TOROアニメーション総研』(月曜 19時〜20時30分)がスタート。

コンセプトは「ニッポンのアニメ文化・経済をキュレーションするラジオ番組」。出演は当直研究員・原口大輝アナウンサーと声優志望の大村のあさん。アニメーター、声優、脚本家、キャラクターデザイナー、美術監督など、アニメ関係の仕事に携わる人を迎えてじっくりと話を引き出します。

"アニメ不毛の地"とも言われていた静岡ですが、原口アナを筆頭に濃い話が訊ける番組となっています。早くも静岡以外のアニメファンからもリアクションが届いている番組。

同じく静岡のFMラジオ局、K-mix(静岡エフエム放送)は、月曜から木曜の昼と夜のワイド番組を刷新。

昼の時間帯は『K-mix Wiz.』(月曜〜木曜 11時30分〜14時55分)を開始。

月・火曜は芦沢ムネトさん(パップコーン)&鈴木愛実アナウンサーのコンビが誕生。それぞれ別のフィールドで夜の生放送の番組を担当していたふたり。お互いにつついたり、つつかれたりの関係が番組を面白くしています。

水・木曜は今春3月に終了した人気番組『FOOO NIGHT ピンソバ』のバカボン鬼塚さんと川﨑玲奈アナウンサーのコンビが『K-mix Wiz.』にスライド。どの番組で喋っても面白いバカボン鬼塚さんと、おっとりした中にチラチラと闇を感じる川﨑アナのコンビで『ピンソバ』の面白さがそのまま昼に移動。名前の付け方にセンスを感じる"鬼ネーム" "玲奈ネーム"も健在です。

夜は『K-mix Anchor Night』(月曜〜木曜 19時〜20時30分)がスタート。ユーコ・タケダさんが格好良いおしゃべりで「アンナイ・リスナーのみなさん」に向けて音楽をお届け。

CBCラジオ『アナののびしろ』(土曜 27時〜27時15分)はCBCのアナウンサー3人が、自分がやりたい企画をプレゼン。最も面白そうな企画は4週にわたり放送することができます。

晴れて最初に4週の枠を獲得できたのは入社5年目の山内彩加アナウンサー。実は"超"がつくほどのラジオっ子。ラジオ番組をやりたくてやりたくてしょうがないのに、現在はラジオのレギュラーがありません。どうしてもラジオ番組をやりたいとの思いをぶつけて「彩加に枠枠をCBC」をプレゼン。リスナーと一緒に作り上げる企画として始まりました。

ちなみに山内アナのおすすめの番組は同局のパンサー 向井慧さんの番組『チュウモリ「#むかいの喋り方」』(火曜 22時〜24時20分)。初回から欠かさず聴いており、向井さんを隠れて応援しています。

さらにCBCラジオでは『ラジ和尚 長谷雄蓮華のちょっと、かけこまナイト!』(月曜 19時〜20時)がスタート。

名古屋のラジオ界のレジェンド、宮地佑紀生さんと"ラジ和尚"こと長谷雄蓮華さんがタッグを組みました。リスナーから届いた相談に生放送でアドバイス。ふたりの雑談中にもためになる話が飛び出します。

石川のMROラジオでは『入江美寿々のエンジョイ!ひとり時間』(土曜 12時30分〜12時40分)がスタート。

元国際線CAで好奇心旺盛、ひとり行動の達人の入江アナが「自分だけの時間」を楽しむコツを伝授...というコンセプトですが、ポイントは入江アナのフリートーク。ややおっとりしている印象ですが、学生時代や現在のプライベートの話など自由に喋ります。

ABCラジオでスタートしたのは『Sky presents 中村七之助のラジのすけ』(土曜 23時〜23時30分)。

七之助さんが初めてパーソナリティを務める番組です。トークのなかで、謎に包まれたプライベートがひょっこりと顔を覗かせるのがポイント。初のゲストは尾上松也さん。歌舞伎の話もしていたものの、完全に素の状態で話をしていました。裏方で働いている人を招いて貴重な話を訊く企画も。アシスタントはヒロド歩美アナウンサー。

MBSラジオでは"事故物件住みます芸人"の松原タニシさんが各界で活躍するゲストを迎えて「恐怖」をテーマにお届けする対談番組『松原タニシの恐味津々』(日曜 25時40分〜26時10分)が始まりました。初回のゲストが浜村淳さんという豪華な船出。松原さんのどっしりと構えた姿勢で、ジワジワと相手に迫っていく様子に引き込まれます。

ラジオ大阪OBC『カンテら!』(月曜・火曜 27時〜28時)は関西テレビのアナウンサーがコンビを組んで番組を制作。その日によって出演者も企画も変わります。

アナウンサーが自身の趣味や特技を生かした企画を放送するのがポイント。例えばスポーツ実況アナウンサーがスポーツ中継の裏側を話したり、大好きなアーティストの魅力を語り尽くしたりする企画などを実施。さらにカンテレでの仕事のこぼれ話、カンテレあるある話などをお届けする「カンテレトピックス」のコーナーも。「ラジオをやってみたかった」というアナウンサーも多く、この先もどんな企画が誕生するか期待大。

関西テレビといえば、ABCラジオ『桑原征平 粋も甘いも』(水曜・木曜 12時〜15時)の桑原征平さんは関西テレビの元アナウンサー。2004年に定年退職したあとに同番組をスタート。人気長寿番組となっています。

木曜には局アナ時代の出来事を振り返る「征平の、私は忘れない」のコーナーも。征平さんは同局で支給される手帳にその日の出来事を記していました。その数は30冊にも上ります。出演した番組の企画の内容や視聴率まで記しており、その内容をもとに秘話を語ります。その様子は講談を彷彿とさせます。

FM802は同局のオーディションに合格した新しいDJがデビュー。『LNEM-エルネム-』(月曜〜木曜 27時〜6時)でバリバリ活躍しています。

月曜は元銀行員の田中麻希さん、水曜は大学卒業までミュージカル劇団に所属、テーマパークのアクターとしても働いていた前野利依さんが登場。おふたりとも、さすがにまだまだ緊張気味ですが、ノリの良いリスナーがメッセージで大いに盛り上げています。

ラジオ関西では『おしえて!サウンドエンジニア〜技術love〜』(日曜 8時25分〜8時30分)がスタート。ラジオ関西の技術スタッフがラジオの裏側を技術の面から解説します。普段の放送では話に出てこないミキサーの話から電波塔の話まで話します。

ラジオの技術に関する番組といえば、2020年7月にROKラジオ沖縄で『ROK技術倶楽部』が始まり、秋には岩手のIBCラジオで『おしゃべり技術くん』(木曜 12時45分〜13時)がスタート。さらに『おしえて!サウンドエンジニア〜技術love〜』と続々と登場しています。

余談ですが、裏方といえばwbs和歌山放送の競輪大好きディレクターが情報を伝える『夕暮れわかちゃん倶楽部』(金曜 17時55分〜18時)、和歌山放送のディレクター、Cherryさんが近況や局内の話題を話す『らしくあれ!』(土曜 22時30分〜23時)、鹿児島のMBCラジオのレコード室担当の松木由美子さんが話題の曲を紹介する『ジャンプアップミュージック』(一日に数回放送)などもあります。

広島FMでは新たなワイド番組の開始から時間拡大、リニューアルなど大きな動きがありました。

なかでも『Satoruman50~半世紀少年ミュージックショー』(金曜 13時30分〜17時)は"50歳にはみえない、声からして若いDJ"の庄司 悟さんがとあるテーマでプレイリストを作成。リスナーを巻き込んで番組を作っていきます。イオンモール広島府中 3階フタバ図書TERAサテライトスタジオからの公開生放送。

そのほか、広島カープの"まわり"のことを取り上げる『アラウンドカープ』は『アラウンドカープX』(月曜 13時30分〜15時55分)として時間を拡大! プロ野球をテーマにした番組はたくさんありますが、取り上げる話題のニッチ具合はトップクラスです。

香川のRNCラジオでは『なつな、もうすぐ月あかり』(火曜 19時〜20時)がスタート。

パーソナリティの青木夏奈さんは水中や宇宙などが好きな20代。月や星のことはもちろん、宇宙のことまで「なるほど!」と思うことを話します。エモい曲を紹介する「エモソン」やラジオドラマのコーナーも。青木さんの好きなものが詰まっており、聴くと気持ちがほっこりする60分。

さらに同局では『みんな参加型ラジオ ここを、こう!』(月曜 19時〜20時)も開始。

"香川県住みます芸人"の梶剛さんと中桐康介アナウンサーが、毎日の暮らしのなかでなんとなく感じている疑問や不満、リスナーの「ここが、こうだったらいいのに~」という話を紹介。梶さんのフリートークにおける日常の切り取り方と話し方の妙に注目。

愛媛の南海放送ラジオでは、同局の顔のひとり、やのひろみさんの番組が『やのひろみの部屋』(月曜 19時〜21時)として開始。週替わりのゲストプレゼンターを迎えて、賑やかな"やのひろみ節"が炸裂。

杉作J太郎さんの番組は『杉作J太郎のファニーナイト』(火曜〜木曜 19時〜21時30分 土曜 21時~23時)として新シリーズがスタート。さまざまなジャンルの一番を決める企画が面白く、杉作さんはもちろん、リスナーからの"おすすめコメント"が盛り上げます。

FM愛媛では人気急上昇のお笑い芸人ティモンディの番組、『ティモンディの決起集会』(日曜 24時〜24時30分)が開始。

おふたりはFM愛媛のご近所にある済美高校の野球部出身。ファンからの期待値も高く、初回の放送からたくさんのメッセージが届いていました。"ここだけの話"を仲良く喋っている様子が微笑ましいです。

FM高知では『タンパク質王子と大西由梨のミッドナイトターキー』(土曜 27時〜27時30分)がスタート。

風変わりなタイトルですが、簡単にいえば「七面鳥マニアとラジオDJのトーク番組」。もともと朝のワイド番組のコーナーとして始まった企画が独立。ふたりのコソコソしたやりとりが妙に面白い雰囲気を醸し出しており、深夜3時に四万十川のほとりから異彩を放っております。

タンパク質王子は海外に留学したことがきっかけでターキーにどハマりし、大阪から高知に移住したほどターキーに対して熱がこもっています。

福岡のRKBラジオでは『タクジと歩く25分。』(月曜 5時〜5時25分)がスタート。福岡で生まれ育って60年の坂口卓司さんが、ただただ歩き続ける様子を25分間放送。

坂口さんは今春まで同局で40年弱にわたるアナウンサー・パーソナリティ生活を送りました。そんな坂口さんが街のうんちくをまじえながらリポートします。力量が試される思い切った企画ですが、なんとも濃い25分になっています。終了時間がくるとバッサリと終わる潔さもポイント。初回の放送では博多駅周辺をリポート。1864歩(1.2km)を歩きました。

同じくRKBラジオでは辻 満里奈、本田奈也花 両アナウンサーがリスナーをひたすらほめる『ほめ×ほめナイト』(日曜 22時〜22時30分)がスタート。以前に同局の実験枠で放送したところ、高い評価を得てレギュラー化が実現しました。さらに"癒しの音"をお届けする「癒しの音景(おんけい)」のコーナーも。ステレオ対応型イヤホンでワイドFM、またはradikoで聴くことを推奨します。

そのほか博多華丸さんの番組『華結び』(土曜 12時30分〜13時)も始まりました。福岡のニッチな話を華丸さんが楽しく料理します。

KBCラジオは今春定年退職した富田薫さんの『KBC Sunday Music Hour』(日曜 8時30分〜18時)がスタート。

超・ロング番組です。音楽の話を始めると、放っておいてもいくらでも話してしまいそうな富田さん。さまざまな年代の音楽、スクリーンミュージック、珍盤など、自由気ままに進めていきます。

福岡のCROSS FMも大きな改編を行いました。

なかでも今春3月に最終回を迎えた『Challengeラヂヲ』から新たな段階に入ったのが同局の人気ナビゲーター、コウズマユウタさん。新番組『MISHMASH FRIDAY -金ズマ-』(金曜 16時30分〜20時)ではポップな語り口調で金曜の夕方を楽しくします。電話で話している相手とのトークの盛り上げ方にも注目。

そのほか『サシデガタリ』(水曜 20時〜21時)も開始。毎回一人のアーティストとサシで語り合います。なんとも贅沢な1時間。ほかにも、『UP↑ UP↑』(月曜〜木曜9時00分〜13時)に出演(火・木曜)。

宮崎のMRTラジオでは『甲斐杏奈の今夜もcheck check!』(土曜 22時〜23時30分)を開始。

同局のテレビ番組『Check』とも連動。前身番組『JADDO』とはまた違った方向に番組が育っていっています。まだまだ徐行運転といったところですが、謎に包まれている"甲斐杏奈ワールド"が炸裂することに期待。

沖縄のRBCiラジオでは土曜の新ワイド『ナガハマヒロキの週刊リッスン』(土曜 10時〜11時30分、12時〜14時)がスタート。

「聴く週刊誌」をコンセプトに、「ローカル」「カルチャー」「エンタメ」など様々なトピックを発信します。

沖縄で生まれ育ち、喋る仕事と執筆の仕事の二刀流。さまざまな仕事にひっぱりだこのナガハマさん。沖縄ならではのユニークな人物と話題が満載。特におすすめは「現地特派員のコーナー」。知らなくても生活に支障はないものの、知っておくと誰かに言いたくなるような街ネタが飛び出し、聴いている人の心をくすぐります。

さらに日曜には『沖野綾亜のチルドキ!!』(日曜 10時〜11時25分、12時〜14時)がスタート。

沖野アナは広島出身の若手アナウンサーですが、早くも面白おかしいトークの芽がグングンのびてきており、沖縄のリスナーの皆さんの心をザワつかせています。番組で流れる曲はオシャレな曲が多いのも嬉しいところ。楽しいトークとシャレた曲のギャップも素敵です。

ROKラジオ沖縄では『ひーぷー・Kジャージのだーるばー』(月曜 19時〜20時)を開始。独特の雰囲気で喋るコンビの番組。ふたりとも肩の力が絶妙に抜けています。言葉のチョイスも秀逸。ふたりをイジっている、リスナーのメールもポイント。

FM沖縄では『真栄原ミュージック』(木曜 21時〜21時55分)がスタート。

宜野湾市真栄原に実在する「Bar南国の夜」のマスターで『ラジオBar 南国の夜』(RBCiラジオ 土曜 22時〜23時)でもおなじみの與古田忠さん(よこちゃん)と、FM沖縄の人気ワイド番組『ゴールデンアワー』(月曜〜金曜 14時〜14時50分、15時~15時55分)でおなじみ、西向幸三さんが独特で最高な音楽とやさぐれトークを届けます。

ふたりは25年以上にも及ぶお付き合い。よこちゃんは音楽に詳しく博学。話の面白さにハマった西向さんは、よこちゃんをラジオの世界に引きずりこんだひとりでもあります。よこちゃんは機械(特に写真、PC)関係のことにも異常なほど詳しく、番組のSNSで公開する写真の撮影にも相当なこだわりを持っています。

<了>

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