HOME メディア 【ラジオレコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO】~Nコン中止などコロナ禍で挑戦の場が減ってしまった学生へ、パーソナリティ7人からのエール~ラジオ関西『PUSH!』津田明日香アナウンサー等
2020.7.1

【ラジオレコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO】~Nコン中止などコロナ禍で挑戦の場が減ってしまった学生へ、パーソナリティ7人からのエール~ラジオ関西『PUSH!』津田明日香アナウンサー等

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ラジオ レコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO  第31回

やきそばかおる

ラジオコラムニスト、ライター。山口県出身。小学生の頃からラジオっ子で、ハガキやメールをよく送っていた元“ハガキ職人“。「radiko.jp」をはじめ、雑誌、Web、新聞などでラジオに関するインタビューやコラムを多数執筆。MBSラジオ『福島のぶひろの、金曜でいいんじゃない?』の「やきそばかおるのラジオ旅。上機嫌!」のコーナーに出演中。『別冊TV Bros.全国ラジオ特集』(東京ニュース通信社)、『人気ラジオ番組完全ガイド』(晋遊舎)等関わっている。


「高校時代は放送部の活動が原点でした。ライバルと切磋琢磨しながら初めて自分に自信を持てた瞬間が(「NHK杯全国高校放送コンテスト」の決勝で)3000人を前に朗読を披露した瞬間でした。数千人が決勝を目指して頑張っていく中で決勝に残ることができて、朗読を披露して準優勝をいただいた瞬間は今でも鮮明に覚えていますし、辛いことがあった時の糧になっています。ところが、今年は新型コロナウイルスの影響でコンテストの中止が決まりました。やむを得ないことだと思いますが、頑張ってきたことを発揮する場がなくなってしまうことがどれほど辛いか、胸が痛くなりました」

ラジオ関西の津田明日香アナウンサーが午後のワイド番組『PUSH!』(月曜〜木曜 15時〜16時、16時30分〜17時35分 ※津田さんは水曜を担当)で語った言葉です。

 

津田さんは兵庫県三木市出身。2018 年ラジオ関西にアナウンサーとして入社。兵庫県立小野高校放送部在籍中、「NHK杯全国高校放送コンテスト」(通称「Nコン」)の朗読部門と創作テレビドラマ部門の2つで準優勝に輝きました。Nコンは「アナウンス」「朗読」「ラジオドキュメント」「テレビドキュメント」「創作ラジオドラマ」「創作テレビドラマ」の6部門で審査が行われ、各都道府県地区の大会を通過した生徒が全国大会で日頃の活動の成果を発表するコンクールです。

今年は4月の末に中止が発表されました。5月27日に放送されたご自身の番組『PUSH!』ではやるせない気持ちを語り、「なんとかしてあげたい」「現役もしくは放送部のOBの皆さんのご意見を訊きたい」と呼びかけました。

翌週の放送では高校時代の放送部の恩師に電話を繋ぎ、放送部の現状を訊きました。4月27日にNHK杯全国高校放送コンテストの中止が発表された時に、生徒にどのように伝えるか、しばらく悩んでいたことも明かしました。さらに翌週の放送では8月9日(日)に「#放送部の夏 高校アナウンスフェス」が開催されることが発表され、ついにプロジェクトは動き始めました。

今回はそんな津田アナにお話を訊いてみました。

 

やきそば 放送を聴いていて胸にグッとくるものがありました。

津田アナ Nコンの中止が発表されて以来、ずっとモヤモヤしていました。高校時代、放送部に入って3年間、全力で努力し、仲間とぶつかりながらも一生懸命形にした作品をNコンで発表し、賞以上に価値あるものを手に入れることができました。これまでの成果を発揮できなくなった皆さんの気持ちを考えると辛かったんです。頑張ってきたのに誰にも評価されないし、やってきたことを見てくれる人もいません。私はコンテストのOBとして今度は支える側にまわるべきだと思い、社内で話し合いを進めました。

 

朗読の奥深さとの出会い

津田さんは小さな頃からアナウンサーを目指していたわけではなく、放送に目覚めたのは高校に入ってからでした。中学では吹奏楽部に所属。担当はテナーサックスでした。高校入学時も放送部に興味があったわけではありませんが、部活を選んでいる時に運命の出来事が起こりました。

 

津田アナ 先輩から強引に「すごくいい部活だから来て」と誘われたものの気が乗らないまま訪ねた時に、Nコンで活躍する先輩の姿を追いかけたドキュメンタリーを見たんです。それが非常に格好良くて一気に引き込まれました。私は自分から意見を言うタイプではなかったため、放送部員になれば自信を持てるかもしれないと思って入部を決めました。

その際、“アナウンス”か“朗読”を選ぶことになっていて、読書が好きだったので朗読を選びました。小説の文章の言い回しの美しさを、自分の声で表現できたら素敵だと思ったからです。それ以来、朗読に明け暮れました。

 

朗読の魅力

やきそば 部活ではどういった練習をしていましたか?

津田アナ グラウンドでは40人ぐらいで大声で発声をしていました。他の部活の人にとっては恐ろしい光景で“悪魔の召喚”と呼ばれていました(笑)。読み合わせの練習では先輩とペアになってアドバイスをもらい、修正をしたら別の先輩に見てもらうといった具合でした。入部してから練習の大変さが分かりました。先生がNコンに積極的だったのでゆるい感じではありませんでした。

 

やきそば 「NHK杯全国高校放送コンテスト」では朗読の部で見事準優勝に輝きましたよね。朗読した作品は何でしたか?

津田アナ さだまさしさんの小説『茨の木』です。淡い恋愛小説の根幹となる部分を選んで朗読しました。スランプの時期もありましたが、先輩から「どんなに辛くても練習をし続ければ成果は絶対についてくる」と言われ、その言葉を胸にずっと練習し続けました。

 

やきそば 朗読の魅力はどこにあると思いますか?

津田アナ もう1人の自分になるという点です。放送部に入るまでは引っ込み思案で前に立つのが苦手でしたが、朗読を通してさだまさしさんの作品の素敵な世界観をどのようにして表現するか、突き詰めました。朗読を披露する際は津田明日香ではなく、作者でも作品の主人公でなく別の形で本に入り込みます。感情を入れすぎてもダメで、一歩引いた立場で朗読する必要があります。難しいけど奥が深くて面白いです。

 

 

努力、そしてやりがいのある仕事へ

やきそば 津田さんは2018年にラジオ関西に入社しましたが、アナウンサーは非常に狭き門ですよね。

津田アナ 私も北海道から鹿児島まで全国を受験して、やっと内定を頂いたのが地元のラジオ関西でした。受験で落ち続けていたため、どうすれば最終面接までたどり着くんだろうとすごく落ち込んだ時期もありましたが、反省を繰り返して臨みました。辛くても精一杯突き進むことで努力が報われると思えたのはNコンで得た自信が糧になっていたからです。

就職活動などをしている方は、コロナ禍ということもあって不安な日々を過ごしているかもしれませんが、何がなんでもアナウンサーになるという強い気持ちで、今できることを必死で頑張ってください。綺麗事と思われるかもしれないけど、努力が無駄になることはありません。あの時の経験があったから今があると思える時がくるので、今は前向きに捉えてほしいです。

 

やきそば アナウンサーの仕事の醍醐味は何でしょう?

津田アナ 私が発信したことに対してメールをくださったり、SNSで発信したことに対して反応してくれる人がいたりするのも嬉しいですが、最も喜びを感じるのは私が話した言葉で救われたという方や、番組を聴いていて癒やされたという反応があった時です。それが実感できる瞬間にやりがいを感じますね!


学生へのメッセージを楽しく話してくれた津田さん。
「#放送部の夏 高校アナウンスフェス」の詳細はこちら。
https://jocr.jp/event/hosobunonatsu/

全国の現役放送部員や放送部 OB/OG からの反響・応援については ツイッター のハッシュタグ「#放送部の夏」でも確認できます。

 

 

 

◯「今こそ、アイデアを出し合うべき」
〜静岡・SBSラジオ『テキトーナイト!!』鬼頭里枝さん〜

静岡・SBSラジオ『テキトーナイト!!』(土曜 20時〜22時)は11年目に突入した人気番組です。「10代と10代を経験したすべての人へ」をコンセプトに、適度にテキトーに、聴いている人が「おいっ!」と突っ込みたくなるようなユルさで放送中。鬼頭さんは学校のイベントに赴いて取材をしたり、電話や街頭インタビュー(現在は休止中)を通じて10代とコミュニケーションを取り続けています。

番組では7月に「テキトーナイト杯 高校生アナウンスコンクール」を番組内で開催します。優勝者は『テキトーナイト!!』出演権が与えられます。
そこで、鬼頭さんに社会の変化や学生に対する思いをお訊きしました。

 

 

やきそば 鬼頭さんはご自身のラジオ番組やテレビ番組などを通じて、社会の変化を感じることはありますか?

鬼頭さん 色々なことに対する選択の幅が広がった気がしますね。例えば就職活動の面接をオンラインで行っているところもあって、画面越しだからうまくいく人もいれば、対面の方が実力を発揮できる人もいます。また、学校に関することでいえば不登校の学生がオンラインで授業を受けられる日もくるかもしれません。世の中が変われば色々な人にチャンスがまわってくるとも考えられます。

 

やきそば 特にやりたいことがある人は、それを実現するために積極的に行動している気がします。

鬼頭さん ネットの時代で遠くの人とも繋がれるから、自分で考えて動く人はどんどんやりたいことを進めていくことができますよね。楽器を弾ける人がネットで発信することで国内外の人と繋がることもできます。

コロナのことで大変な中で“頑張った者勝ち”といわれる時代になるかもしれません。別の言い方をすれば動かないとどんどん置いていかれる時代だとも言えます。自分はどうすれば良いのか分からないから不安を感じる人もいます。感受性が強い人は他の人と比べてしまって卑屈になってしまうかもしれません。社会の理不尽さを感じたり、誰にもぶつけられない怒りや悔しさを、少しでもプラスの方向にしていけたら良いですよね。

 

やきそば 夏の甲子園の中止が決まりましたが、地域によっては代替大会が開かれることが決まったり、他のスポーツや文化系の大会も何かできないか、考えていますよね。

鬼頭さん 大事なのは前向きさと明るさ。震災が発生した直後と違うのは、震災の直後は楽しくすることが不謹慎だと言われましたが、今は感染を防止しながらいかに楽しく過ごすかを考えられるかというところにかかっています。

5月には静岡県内のJリーグ4クラブの選手会によるプロジェクト「One Shizuoka Project」主催のeスポーツ大会が行われました。4つのチームがサッカーゲーム「ウイニングイレブン2020」をプレー。静岡市内の会場などにいるサポーターとリモートでペアを組んで、トーナメント形式で対戦しました。そこでジュビロ磐田の小川航基選手とジュビロのファンの10歳の男の子が組んで戦ったんです。ウイニングイレブンは男の子がかなりうまくて男の子の方がリードして試合をしたり、小川選手も普段は選手にするような話を男の子にしたりして、子どもにとっては一生忘れない経験になったと思います。

コロナ禍だからこそ実現できる企画もありますよね。大事なのは、今こそみんなでアイデアを出し合っていくことだと思います。

 

やきそば 先日『テキトーナイト!!』にプロバレーボール選手の柳田将洋さんが出演して学生の皆さんにメッセージを送ってらっしゃいましたよね。

鬼頭さん 柳田さんは、このご時世で自分を高めていく方法を考えることが必要だから、心を前向きにしていった方がいいとおっしゃっていました。今の状況下では工夫次第で今まで想像できなかったことが生まれてくるじゃないですか。落ち込むことがあるのは仕方がないかもしれないけど、ずっと落ち込み続けてしまうと何も生まれないんですよね。

学生の中にはコロナ禍で政治や社会の出来事に関心を持つようになった人も多くて、新聞をきちんと読むようになった人や、ネットで情報を集めるようになった人も多いです。自分と社会の違いを10代の皆さんが感じとるようになった気がします。「今時の若い子は…」などと言う大人もいますが、今の若い子は素晴らしいと思います。


「テキトーナイト杯 高校生アナウンスコンクール」の詳細は『テキトーナイト!!』のサイトはこちら。
http://www.at-s.com/sbsradio/program/oni/

ちなみに、6月13日(土)の放送ではラジオ関西の津田明日香アナウンサーも電話で登場。鬼頭さんは津田アナの若さに若干嫉妬しつつも、津田アナと部活談義を展開。放送部を応援する企画同士ということもあり、エールを送り合いました。

 

 

 

◯「放送室は“宝の山”だ」
〜鳥取・島根 BSSラジオ『森谷佳奈のはきださNight!』森谷佳奈アナウンサー〜

BSSラジオの人気番組『森谷佳奈のはきださNight!』(月曜 20時〜22時)。森谷アナウンサーは「NHK杯全国高校放送コンテスト」のアナウンス部門で出場しました。残念ながら全国大会の予選で敗退しましたが、その時は既にアナウンサーになりたいと心に決めておいたそうです。

森谷さんには放送部の思い出と、皆さんに「今だから伝えたいこと」について訊きました。

 

 

やきそば 森谷さんは初めから朗読部門ではなくアナウンス部門に決めていたんですか?

森谷アナ 実は初めは朗読部門で挑戦しましたが、手応えがありませんでした。そこでアナウンス部門に切り替えたら県の大会で3位になったんです。2年時には1位になり、自分はアナウンサーに向いているかもしれないと自信がつきました。

 

やきそば 変えたのが吉だったわけですね。放送部の雰囲気はいかがでしたか?

森谷アナ 放送部の練習は楽しい雰囲気というよりはどちらかといえばピリついていました。やはりライバルですからみんな真剣勝負で、先輩も後輩も関係なく下克上の状態でしたね。ひょっとすると、ものすごい1年生が入ってくる可能性だってあるわけですから(笑)。

それに、高校放送コンテストは地区大会と全国大会では審査員が違うから、地区大会では成績が良くても全国大会ではうまくいかないことがありますし、その逆も起こり得ます。まさにドラマがあるわけです。

地区大会が終わると出場者の分析をします。うまい人の様子や、自分だったらどうするかを考えるわけです。勝つために戦略を立てるのですが、それがまた楽しいんです。

 

現役の放送部員の中には肩を落としている人も多いかもしれませんが、森谷さんは将来のことを考えると放送部の恵まれた環境を大いに活用すべきだといいます。

 

森谷アナ 放送室は“宝の山”なんです。学校によってはラジオ局で使っている機器と同じ種類の編集機があります。防音設備も整っているし、プロのカメラマンが使っているようなカメラもあります。放送部はかなり恵まれた環境なので、卒業するまでに使えるものはどんどん使って、作品を公開することをお勧めします。私も高校生の作品をたくさん見たいですし、ほかにも感銘を受けた人が拡散すればたくさんのプロの人にも見てもらえるかもしれません。

ネットで人と繋がりやすくなった今、高校生の中には全く違う地域の放送部の人と繋がりを持っていて、お互いのアナウンスの改善点を指摘しあっている子もいます。既にレベルが高い人もいて、放送局の新入社員よりも原稿を読める人がいますからね(笑)。自分で作成した原稿を読んで声だけをネットにアップしてもいいのではないでしょうか。

NHK高校放送コンテストの作品は郷土の魅力を伝える内容も入れ込みながら自分たちで考えるので、いろいろな人が作品をアップしてくれたら全国のことも分かって楽しいですよね。私は故郷を見つめ直しているうちに、他の地域ではなくて山陰のアナウンサーになりたいと思いました。

 

やきそば ローカル放送局はオールマイティに働ける人を求められますね。

森谷アナ 放送部にいると他の部活ではできないことがたくさんできます。ローカル局のアナウンサーは喋りを鍛えるだけではなく、構成を考えたり、撮影、編集作業なども自分で行ったりすることが多いため、放送部の時の経験が役に立ちます。高校生の中にはプロ並の映像を作れる子が当たり前のようにたくさんいますし、毎年レベルが上がっている気がします。放送部以外の出身者と比べると、放送の仕事に就いた時点でスタートの位置が違うところが強みだと思います。自信を持って突き進んでくださいね。


『森谷佳奈のはきださNight!』では鳥取・島根県内の放送部員が日頃の成果を発揮できる場を企画しています。
詳しくは番組、および番組のツイッターにて。

 

 

 

◯YouTuberにも人気のラジオ。放送部以外の人も挑戦を!
〜東海ラジオ『高校ラジオクラブ』源石和輝アナウンサー~

東海ラジオでは毎年「高等学校ラジオ作品コンクール」を行っています。歴史のあるコンクールで今年は50回目の開催となる予定でした。ところが、コンクールの開催を告知する春の時点で学校の再開時期が未定だったこと、さらに、高等学校ラジオ作品コンクールは秋に締め切られるため、作品の制作は夏休み中に行うケースが多く、制作ができる学校とそうではない学校との間に不公平感が出ることなどの理由から今年は中止、及び来年に延期することが決まりました。

そこで、関連番組『高校ラジオクラブ』(月曜 21時40分~21時50分)では高校生から寄せられた作品を紹介したり、スタジオやリモートなどで高校生に出演してもらったりする企画が立ち上がりました。

「高等学校ラジオ作品コンクール」のプロデューサーで、『高校ラジオクラブ』で高校生と一緒に番組を作ってきた源石和輝アナウンサーに話を伺いました。

 

 

やきそば 「高等学校ラジオ作品コンクール」が50回目の開催にして延期になってしまったのは悔しいですね。

源石アナ 放送コンクールも学校行事も軒並みなくなり、活躍の場も減ってしまって、皆さん、時間が余っているそうなんです。せめて救いの場をということで『高校ラジオクラブ』で高校生の作品を紹介することにしました。放送部員の方が作った作品に限りません。3人以下なら感染予防の対策をした上でスタジオで収録することも可能です。リモートでスタジオと繋いで話をすることも可能です。今はリモートでも音質的にはほとんど気になりませんし、スタジオに入ると緊張する人でもリモートだと饒舌になる人も多いですから。

 

やきそば 今の10代は配信やSNSなどで“自分の理想の見られ方”をよく分かってますよね。

源石アナ みんな喋りが上手ですよね。僕らの世代はラジオに出るだけでもすごく緊張していたと思うんですけど、若い人たちはその点のハードルが低いと思います。ラジオ番組の収録でスタジオにいる高校生が友だちのLINEにいきなり通話をしたとしても、相手は放送だからと緊張することなく自然に喋ってくれます。LINEですぐに出演交渉ができたり、音声データもスマートフォンで送ってもらえたりできますから、可能性も多く広がりましたよね。昔は改まったメールを送ることから始まりましたけど。

 

やきそば 『高校ラジオクラブ』は2004年から放送されていて、これまでにたくさん高校生が出演してきましたが、出演希望者の傾向はありますか?

源石アナ 特にここ数年は、女性がひとりで応募してくるケースが増えました。一見、大人しそうな人もマイクの前では堂々と喋ります。逆に男性は複数人で応募してくることが多く、ひとりで申し込んでくることはほとんどないですね。

 

やきそば せっかくの機会なので、色々な人が番組に参加してくれると面白くなりそうですね。

源石アナ ネットで配信をしている高校生もいますが、ラジオはより不特定多数の人に届けることができます。非常に魅力のあるメディアで、人気YouTuberもラジオに出たがっています。フォロワーの多い人でも「やっぱりラジオは特別です」って言ってくれるんです。おうち時間が増えた今、色々な企画を考えて自分を試す場としてちょうど良いと思います。東海地区の高校生はもちろん、全国の高校生の皆さんも作品を作ったらぜひ『高校ラジオクラブ』に送ってください。


東海ラジオ『高校ラジオクラブ』「高等学校ラジオ作品コンクール」ポータルサイト
https://www.tokairadio.co.jp/r15/

 

 

 

◯「マイクを持て、カメラを止めるな!放送部員のための自主強化ラジオゼミ」
〜wbs和歌山放送ラジオ『WA! ERA』三浦ちあきアナウンサー〜

wbs和歌山放送ラジオの学生向けのラジオ番組『WA! ERA』(土曜 14時45分〜16時)ではNHK杯全国高校放送コンテストの中止を受けて、6回にわたり「マイクを持て、カメラを止めるな!放送部員のための自主強化ラジオゼミ」を放送しました。週替わりでアナウンサーや報道記者、技術担当の局員らが出演。アナウンサーからは「好きなアナウンサーの真似をしましょう」、技術担当者からは「マイクの使い方次第で録音した時の音がかわるため、マイクの種類や特性を確認しておくことが大事」といったアドバイスが次々に飛び出しました。

そこで、パーソナリティーの三浦ちあきさんに企画に関するエピソードや和歌山放送の長所を訊いたほか、学生へのメッセージをいただきました。

 

放送部員に向けて実践的なアドバイスを送った北尾博伸アナウンサー(2回目に登場) と、
話を伺った“三浦ちあき子”ちゃん。

 

やきそば 和歌山放送の皆さん、熱い方ばかりでしたね。

三浦アナ アナウンサーは3人にお話を伺いました。放送ではそれぞれ12分くらい流したんですけど、覚道沙恵子アナウンサーをはじめ、3人とも1時間くらい喋ってくれました。

中でも3回目に登場してくれた寺門秀介アナウンサーは、NHK杯全国高校放送コンテストに出場したことがあります。マイクの前で話すときのアドバイスをしっかりと話してくださいました。報道デスクには高校生が取材する時や原稿を書くときに参考になる話を、技術担当者には良い音を録音するためのマイクの使い方を教えていただきました。私は音さえ録音できればいいと思っていたので、私自身も勉強になりました。さらに別の週ではラジオCMの創作・制作や、アナウンスの表現にも迫りました。

 

三浦さんは和歌山でフリーアナウンサーとして活動しています。これまでに富山、石川の放送局で活躍してきました。そこで、和歌山放送の素敵なところをお訊きしました。

 

三浦アナ 地域のラジオ局ならではの穏やかな雰囲気があります。先日の放送では放送部の高校生が10分間1人で喋ったんです。私ももう1人のパートナーもスタジオから出た状態でたった1人で…です。しかもディレクターと簡単な打ち合わせをしただけで本番に入りました。なんでもやってみようという精神はすごいですよね。

やきそば 楽しそうですね〜。楽しそうといえば『和歌山けいりん夕暮れわかちゃんCLUB』(金曜 17時55分〜18時 『wbsニュース5』内包番組)は競輪が好きなディレクターさんが放送してらっしゃいますよね。

三浦アナ 普段はCMを作っているディレクターです。ラジオに出るのがすごく楽しいそうで、高校時代は学内でDJをやっていて喋るのが好きなことで有名だったらしいです。

『らしくあれ!』(土曜 22時30分〜23時)のパーソナリティーのcherryさんもディレクターですが、トークが面白いですよね。和歌山放送はスタッフの皆さんも個性豊かで、面白い人が多いです。

 

今ではさまざまな番組でパーソナリティーを務めている三浦さんですが、高校時代は放送部ではなく陸上部に所属していました。

 

三浦アナ 高校時代は全国大会に絶対に出たいと思って部活に励んでいたら、3年生の夏に全国大会に出場することが決まりました。残念ながら予選落ちしてしまいましたが、あの時の経験は本当に自分の中で財産になっています。

今年はNHK杯全国高校放送コンテストが中止になったほか、さまざまな部活の大会がなくなってしまい、自分がもしも高校3年生だったらどんな気持ちになるんだろうと思います。でも、大会がなくなったとはいえ、ここまで頑張ってきたことは今後もいろいろな場面で活きてくると思うし、少しでも前向きに捉えてほしいという思いでいっぱいです。今はいろいろなところにアンテナを張って感度を高くして過ごしてもらえたら…と思います。


「マイクを持て、カメラを止めるな!放送部員のための自主強化ラジオゼミ」はwbs和歌山放送のホームページの「和放音倉庫」のページでまとめて聴くことができます。
wbs和歌山放送サイト https://www.wbs.co.jp/

 

 

 

◯「人生のピークは、高校3年間より先に持っていける」
〜鹿児島・MBCラジオ『てゲてゲハイスクール→ハウス』岩﨑弘志アナウンサー〜

鹿児島・MBCラジオの番組『てゲてゲハイスクール→ハウス』(日曜 15時〜17時30分)。高校生・大学生をスタジオに招き、クラブや地域活動の取り組み、さらには私生活などを岩﨑弘志アナウンサーが引き出します。オーディションで選ばれた学生MCも出演。

毎年2月に開催している「てゲてゲハイスクールフェスティバル」は鹿児島の高校生が主役の一大イベントで、2020年は52校の高校生や教員が参加しました。

鹿児島の学生を温かい目で見守る岩﨑さんから、部活動に励んできた高校3年生の皆さんに向けたメッセージをいただきました。

 

 

部活動などで、集大成の大会やイベントに出られなかった皆さん。
その心境を思うと、正直かける言葉が見つからないほど胸が締め付けられます。
完全燃焼出来ず、今も気持ちがモヤモヤしている人が多いのではないでしょうか?
当然だと思います。それだけ全力で向き合ってきたのだから。

その悔しさを体験していない私ですが、人生を少し長く過ごしてきた立場でお伝えしたいことがあります。
「人生のピークは、高校3年間より先に持っていける」ということです。
卒業後の長い人生、もっと大きく輝ける舞台、もっとワクワク出来る環境は、皆さんの頑張り次第でいくらでもやって来ます。むしろ心配なのは高校3年間で燃え尽きて、その先を描けないこと。

高校生番組を担当する私が接してきた中で、口癖が「高校時代は楽しかったなぁ」という子が何人もいました。それではこの先がもったいない!
「“あの頃の悔しさ”を原点に奮起できる人」はキラキラ輝いて見えますし、ずっと成長し続けていけると思います。
今はピンと来なくても、きっと分かってもらえる日が来ると思います。

その日を夢見てほしいですが、気持ちの切り替えができない人は、今はどうぞラジオに気持ちを吐き出してください。言葉にすることで、人と意見を交わすことで、聞いてもらうだけで、自分の指針が決まるかもしれません。すぐ決まらなくてもいいんです。少しでも気晴らしにしてくれれば。それが本来のラジオですから。こんな時こそ大人たちを活用してほしいです。

MBCでは鹿児島の高校生の皆が主役のてゲてゲハイスクールフェスティバルが毎年2月にあります。心の奥底でくすぶる熱いモノを持つ皆さん、思い切って手を挙げてみませんか?

 

『てゲてゲハイスクール→ハウス』のホームページやツイッターなども、ぜひチェックしてみてください。
https://blogs.mbc.co.jp/tegeh/

 

 

 

◯「学校で過ごした時間を大切に」
〜北海道・AIR-G’ FM北海道『IMAREAL』森本優アナウンサー〜

北海道のFMラジオ局、AIR-G’の番組『IMAREAL』(金曜 19時〜22時)。パーソナリティーの森本優さんは、道内の学校を積極的に訪問して学生とコミュニケーションを取りながら取材してきました。カルビーとコラボをしてリスナーと一緒にポテトチップスの新商品の開発も行っています。

リスナーはもちろん、ゲスト出演するミュージシャン、アイドルにも愛されるパーソナリティー、森本優さんから、部活動に励んできた3年生の皆さんに向けたメッセージをいただきました。

 

 

好きなアルファベットは「R」です。滑り台っぽいところが可愛いです。はじめまして。森本優です。FM北海道というラジオ局でお喋りをしています。

この文章を読んでいるあなたは、ラジオが好きな人だと思います。もしかすると、ネットサーフィンを乗りこなして辿り着いたあなたもいるでしょう。ここは宝島でしょうか。
コロナウイルスが拡散する前、私は週に1度学校訪問をして学生にインタビューしたものをラジオで放送していました。『IMAREAL』(イマリアル)という番組です。
その番組の中で部活動や生徒会、勉強や恋愛を応援するコーナー「イマリエール!」があります。学校に行く度に出会う学生はとても魅力的です。そして部活動を紹介することが多いので、「目指している場所」がある人がほとんどです。

今年度、大会やコンク―ルが無くなったり、体育祭、文化祭が縮小して行われたり、いわゆる「最後の場」がいきなり消えた3年生が沢山います。あなたもそうかもしれません。「最後の場」だけでなく、先輩や後輩、同期や先生との「あの時間」が無くなったのです。
残念ながら人は何かが起きてから気づく生き物です。大切にしようと思っていても、体感するのとそうでないのとでは違います。今、あなたが大切だと思う人はいますか? 戻りたい時間や捨てられないモノはありますか? それがあるあなたであれば大丈夫です。

「前を向いて」なんて私は言いません。あなたが学校で過ごした時間を大切にしてください。そしてこれからも好きな人と楽しい時間を過ごす。そんな生き方を選んで下さい。何かに迷った時、独りだと感じた時、死にたくなった時、ラジオを聴いてみてください。もしかしたら、ちょっとだけ楽しくなるかもしれません。

あなたが好きなアルファベットは何ですか?

 

『IMAREAL』番組サイトはこちら。
https://www.air-g.co.jp/ima/

 

 

<了>

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