【 ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】〜人生初2時間半の生放送!その舞台裏〜MBSラジオ『あどりぶラヂオ』

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ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第24回

2019年10月21日(月)、「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」が行われる前日は、私にとって一世一代の大舞台の日でした。

MBSラジオ『あどりぶラヂオ』(月曜~木曜 深夜2時30分~4時55分※火曜は深夜2時~)で、生まれて初めて2時間半の生放送をさせていただいた日でした。学生時代は人と話すのが苦手で、ずっと目立たない存在。かくれんぼをしても見つけてもらえないほど空気のような薄い存在だった私が、恐れ多くも2時間半もの間、貴重な公共の電波と、皆さんの時間を拝借するというわけです。この日の大阪は土砂降り。この先の不安を象徴しているかのようです...。

▲『あどりぶラヂオ』台本


ここで改めて『あどりぶラヂオ』について紹介します。この番組は、MBSの社員、もしくはMBSに関係のある人が日替わりで出演。自由に話し、自由に音楽をかける深夜の生放送の番組です。私はMBSの福島暢啓アナウンサーの番組『次は〜新福島! =第3章 構築と解体=』(火曜・水曜 20時〜22時※10月~3月のナイターオフに放送)で全国のユニークなラジオ番組を紹介していますが、喋りには自信がありません。この機会をうまく乗り越えたら、新しい自分に出会えるのではないかと思い、挑戦させていただくことにしました。


2時間半の通しのテーマは"ラジオ"にしました。『あどりぶラヂオ』はよく聴いているのですが、聴くのと喋るのとでは大違い。不安と緊張でガクガクしながら準備を進めて本番に臨んだところ、ありがたいことがたくさん起きました。せっかくなので、私が『あどりぶラヂオ』にチャレンジさせていただいた記録を残しておくことにしました。


・選曲は?


色々と考えた挙句、内容は「各地のラジオ番組、およびそのリスナーに起きたエピソード」「注目のラジオ番組とパーソナリティの特徴」「ラジオが好きなアーティストの曲」「メッセージ紹介」の4本柱でいくことにしました。


パーソナリティにまつわる話をした時は、そのパーソナリティ本人にリクエスト曲を伺ってオンエアすることにしました。今回の私の立場は、リスナーとパーソナリティの中間にあることもあり、日頃の感謝を込めてパーソナリティに曲を選んでいただこうと思ったわけです。リクエストを聞けばその人の人となりも見えてきます。そんなこともありつつ、今回はクリープハイプから藤山一郎まで幅広い選曲となりました。いつかは"オールパーソナリティ・リクエスト"の番組ができたらと思っています。(「第2弾をやりたい」という思いをさりげなく表現...)


・具体的に何を喋る?


曲を決めたら、次は紹介するラジオ番組やパーソナリティ、アーティストに関する手書きのメモ作りです。こちらは12日前から少しずつ準備を始めました。喋り口調ではなく、あくまでも話す内容を箇条書きにしていきました。喋り口調にしないのは、読むことに意識が集中して、棒読みになってしまう可能性があるから。私の場合は箇条書きにすることで、脳内でイメージを膨らませながら自然に話すことができるんです。(←分かったようなことを書いていますが、私の場合はどちらにしてもたどたどしかったりします...)

▲不安になればなるほどメモの数が増えていきました。


手書きのメモは日を追うごとに増えました。そこで、5つのクリアファイルを用意しました。2時30分からラストまでを30分刻みにして、2時30分から3時(パート1)、3時から3時30分(パート2)という具合で分けて、それぞれの時間帯で使う手書きメモを入れていきました。わざわざ分けたのは、私のおっちょこちょいな性格からして、放送中に手書きメモがバラバラになってアタフタする可能性を感じていたからです。確かにメモはバラバラにならずにすみましたが、いずれにせよ、番組の後半で別のことが原因でアタフタすることになります(笑)。

▲このような感じで分けましたが、果たして...


・どんなテンションで喋ったらいいか?


昔から深夜放送を聴いてきたものの、いざ喋るとなると、色々なことが気になり始めました。その一つが「どんなテンションで喋ったらいいか」。

『JUNK』(TBSラジオ)、『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)だけでもパーソナリティによってテンションは全く異なります。伊集院光さん、山里亮太さん、佐久間宣行さんのようにハイテンションなタイプと、太田光さん、岡村隆史さん、オードリーのようにゆっくりと喋るタイプ。『あどりぶラヂオ』では、上泉雄一アナウンサー、福島暢啓アナウンサーをはじめ、MBSの社員の皆さんはゆっくりめです。


そこで、お世話になっているフリーアナウンサーのひとりでFMの番組で活躍している、高橋茉奈さんに相談しました。

真っ先に言われたのが

「口を大きくあけて、ゆっくりと喋るといいですよ」

というアドバイス。まるで子どもに向かって言うような基礎的な話ですが、これができていない人は多く、とても大事なことなのだそうです。

『あどりぶラヂオ』の先輩(既に4回出演)、パーソナリティの新田佳津子さんに聞いたところ

「『あどりぶラヂオ』は深夜の放送だから、特にゆっくりと喋ったほうがいいです。『深夜にハイテンションなトークはいらない』って言っている人もいました」

確かにその通りかもしれません。自分がハイテンションな喋りをするキャラクターで有名な人なら話は別でしょうが、「この人、誰?」というレベルでいきなり早口で喋るのは避けたほうがよさそうです。

先述の高橋さんからは、私の決心に追い討ちをかけるようなアドバイスも飛び出しました。

「そもそも、やきそばさんは早口になると何を言っているのか分からないので、気をつけたほうがいいかと思われます」

丁寧語でダメ出しされると胃にきます。今回の目標が「ゆっくり喋ること」に決定した瞬間です。


・喉のケア


喉に関しても「急に声が出にくくなったらどうしよう?」という不安がありました。水やお茶を飲んでいて、何かの拍子に気管に入ってしまい、声が出にくくなることが年に一度ほどあるのですが、その"年に一度"が"この日"にならないとは限りません。

新田さんに聞いたところ、「『龍角散ダイレクトスティック』を飲むとスッとして気持ちいいですよ。それか『ボイスケアのど飴』」との答えが返ってきたのでドラッグストアで両方とも購入。なにしろ一世一代の大舞台なので、喉ケアも総力戦です。早速、ボイスケアのど飴を口にして、放送直前に「龍角散ダイレクト」を喉に通して念には念を入れました。スッとしたら心も落ち着きました。ちなみに、アーティストは「龍角散」の粉末タイプを使っている人が多いそうです。


・喋ることがなくなって、時間が余ったらどうしよう...という不安


放送日が確定してから1ヶ月、この不安が常につきまとっていました。その不安はメモの枚数が増えるにつれて薄れていきましたが、不安を最も助けてくれたのは本番3時間前にディレクターの中井さんと電話で話している時に中井さんから発せられた一言でした。

「やきそばさん、既にメールがたくさん届いています。もし可能でしたら、早めにきていただいたほうがいいかもです」

「え〜〜?!」

先程までの不安はなんだったんだろうと思うほど足取り軽くMBSラジオのフロアに到着すると、印刷されたたくさんのメッセージが出迎えてくれました。

「印刷するのも大変でしたよ(笑)。これはまだ一部で、今もどんどん印刷してます」

「ひえぇーー!」

うれしい悲鳴とはまさにこのこと。ツイッターで1週間前から投稿をお願いしていた甲斐がありました。メッセージのテーマは「ラジオに関することであれば、何でも構いません。聴くようになったきっかけ、好きなパーソナリティなど、何でも構いません」と告知。私はものすごい勢いで赤ペンと付箋を取り出し、長袖をまくって1枚ずつ読み始めました。関西はもちろん、北海道から沖縄まで各地から届いているではありませんか。

「ラジオは『ヤンタン(MBSヤングタウン)』をきっかけに聴き始めました...」

「STVラジオ『(洋二と明石の)無口な二人』の明石英一郎さんと木村洋二さんの大ファンです...」

「やっぱりMBSの福ちゃん(福島暢啓アナウンサー)が面白い...」

中には「ラジオがあったおかげで人生を救われた」という方もいました。どのメッセージもラジオに対する熱がこもっており、その"圧"の強さは読むうちに体重が減っていきそうなほどでした。それぞれの文面に頷いたり笑ったりしながら、ひと通り読み終えたのは放送開始15分前。皆さんからのたくさんの思いを胸に、MBSラジオγ(ガンマー)スタジオに入りました。こちらのスタジオは6畳ほどの広さで、主にニュースを読む時に使われます。簡単なマイクチェックを終えて「これから始まります」とツイートをすると、あっという間に深夜2時30分。オープニングのテーマが流れ始めました。


実は、放送直前まで言おうかどうか、迷っていたことがありました。それは前枠の番組『クリス松村のザ・ヒットスタジオ』(月曜 0時30分~2時30分)が終わり、『あどりぶラヂオ』のテーマ音楽が流れて「時刻2時30分を回りました」のあとの一言。

「クリス松村さん、AKB48の向井地美音さん、お疲れ様でした~」

日中のワイド番組や、深夜1時から放送の『オールナイトニッポン』が終わったあと、3時からの『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティが挨拶をする時に言う、あのバトンのような一言。私にとっては憧れのフレーズです。私は「むかいち みおんさん、おつかれさまでした~」とスムーズに言う練習までしていました。

ところが、本番直前になって「プロのパーソナリティが言うのなら分かるが、私が言うとイジっていることになってしまうのではないか」と思い始めたのでした。しかし、一世一代の大舞台なので思い切って言うことに。ガラスの向こうを見ると、中井さんは半笑い(笑)。私は言ったことで気持ちがスッキリ。


・ところで、どうすれば朝まで聴いてもらえる?


この時間は、夜行性の私にとっては"起きている時間"ですが、夜型ではない人にとって、ここから早朝4時54分まで起きているのはちょっとキツいかもしれません。しかし、私としてはできれば無理をしない範囲で起きていてほしい...というわがままな思いで、1曲目はツイッターを使った(ちょっとした)企画をすることにしました。

選んだのはブラジルのシンガー、セウ・ジョルジの『Japonesa』。この曲を選んだのには理由があります。『Japonesa』は後半に「ヤキソバ、ヤキソバ......」と歌っているほか、詞の随所で日本語の単語が交ざっています。「しょうゆ」「たまごっち」「芸者」など。実はセウ・ジョルジが来日した時に日本語の単語の響きを気に入り、歌詞に日本語を入れて歌うことにしたそうです。実際に「日本の女性の皆さん、ありがとう」という内容のことも歌っています。

「日本語の単語が聞こえたら、『#あどりぶラヂオ』をつけてツイートしてください」と呼びかけました。曲が流れ始めると「『たまごっち』って聞こえた!」といったツイートが並びました。「よかった! 起きてくださっている!」と安堵に繋がり、リスナーの皆さんに背中を押してもらった気持ちになりました。


・どこを見ながら喋るか?


「ひとりで喋っている間、どこを見ながら喋ったらいいのか、わからない」

『あどりぶラヂオ』のスタッフはガラスの向こうの中井さんのみ。スタジオは私ひとりなので、喋る時に視線をどこに持っていけばいいのか分かりません。迷った挙句、MBSのキャラクター「らいよんチャン」を向かい側のマイク前に置きました。私は らいよんチャンのムッとした表情に微笑ましさを感じていて、隠れファンなのです。放送中は中井さん、いただいたメッセージ、らいよんチャンを見ながら進行したところ、かなり心が救われました。

▲"パートナー"の らいよんチャン。私のマイクを狙ってる(?)


ただし、いつもお世話になっている MBSの福島暢啓アナウンサーに伺ったところ「少し上の方向を見ながら喋っている」とのこと。下の方を見ると暗めに聞こえる傾向があるそうです。今回のパートナーの らいよんチャンはミニサイズだったので上の方を見ることにはなりませんでした。第2弾を放送させていただく機会がありましたら、私の向かい側にジャンボサイズのらいよんチャンに鎮座してもらうかもしれません。


・時間配分


冒頭で「ファイルを5つ用意して30分刻みで分けて...」と、いかにもデキる人のようなことを書きましたが、実は初めの1時間にいろいろなことを詰め込み過ぎていて、3時30分を回った時点で既に40分ほど押していました。ファイル作戦、失敗です。

こういう時はどうするか? 早口で喋るしかありません。

初めの1時間の喋る速度が"散歩レベル"だとすると、3時30分を過ぎたあたりから"早歩き"になり、4時を過ぎた頃からは"競歩"になっていました。この時点ではまだ「ちょっと早口くらいかな?」と気付かれる程度です。4時20分を回った頃には10分押しにまで回復。しかし、最後の15分を切った頃に気持ちがふっ切れて「ここからは早口で言います!」と宣言。

そこからは、せっかく送っていただいたのに紹介できなかった方のラジオネームを2倍速モードで読み上げました。ラスト10秒までラジオネームを読み上げ、早口言葉のように名前を読み、お礼を告げて番組は終了。最後はバタバタでしたが、人生初の2時間24分の生放送が終わりました。ふとテーブルを見るとメモが散らかっていました。

▲散らかった机


ちなみに、私の家の部屋も散らかっています。こういうところに性格が出てしまうのかもしれません。パーソナリティによっては足元に箱を置いておき、使い終わった原稿をどんどん入れていく人もいます。おかげでテーブルの上はいつもスッキリ。きっと自分の部屋も整理整頓していることでしょう。

記念写真を撮影したあとは、5時から放送している『レイディオ・ゴー!』(月曜~金曜 5時~6時)の上代貴子さん、6時から放送している『子守康範 朝からてんコモリ!』(月曜~金曜 6時~8時)の子守さんにご挨拶をして、まだ静かなMBSをあとにしました。雨はすっかり上がっていました。


※ありがたいことに、この日の『あどりぶラヂオ』は放送終了時点でツイッターのトレンドワードランキングで、全国4位になりました。嬉しい快挙です。ラジオを聴いていただいた方、メールやツイッターで参加していただいた方、取材に協力していただいたパーソナリティのみなさん、そしてMBSの大沼さん、中井さんほか、全てのみなさんに感謝です。(ちなみに、用意した曲のうち、6曲を泣く泣くカットしました。こちらはまたの機会がありましたら...)

▲放送終了直後。"パートナー"の「らいよんチャン」と一枚。


お話しした内容のダイジェスト

「ご挨拶&やきそば空耳ソング」「そもそも『あどりぶラヂオ』とは」「ゴスペラーズが好きすぎるパーソナリティ、新田佳津子さん」「aiko&上泉雄一アナウンサーのコンビが羨ましい」「好評、MBS福島暢啓アナウンサーによるラジオ演説、再び」「BSS 山陰放送 森谷佳奈アナからみた福島アナ」「ラジオとクラウドファンディング:ラジオNIKKEI『藤村忠寿のひげ千夜一夜』、静岡のFM局 K-mix『第17回FOOO NIGHT ピンソバ』に起きた奇跡」「すごいリスナー、舞姫さんの話」「伝説のリスナー、『この世界の片桐仁さん』の密かな悩み」「どんなシチュエーションでラジオを聴くのがベストか?」「方言が楽しめる鹿児島のMBCラジオの番組『こげなこっがあいもした!』」「文化放送、太田英明アナウンサーの準備力」「ラジオにおける"宇宙初オンエア"の魅力」「ラジオ沖縄『チャットステーションL』最終回の素敵なサプライズ」「RBC iラジオのルーキー、嘉大雅アナウンサーと、その背中を追う鎌田宏夢アナの狂気」など。


紹介したアーティストとオンエア曲

1:『Japonesa(セウ・ジョルジ)』、2:『真夜中のコーラス』(ゴスペラーズ)、3:『スーパースター』(にゃんぞぬデシ)、4:『冷凍便』(aiko)、5:『ホントノキモチ』(吉田山田)※BSS 山陰放送、森谷佳奈アナウンサーからのリクエスト、6:『ラジオって?』(OMM)、7:『夢街道』(山本譲二)※DJジーノさん(仮)(『トラバラ』(エフエム大分)『トラパラ』(熊本・RKKラジオ))からのリクエスト、8:『青い山脈』(藤山一郎)※山原麗華さん(ラジオ沖縄『山原麗華の元気なナツメロ(爆笑)』)からのリクエスト、9:『このせかいのでん波から』(花柄ランタン)、10:『ラジオ』(クリープハイプ)、11:『新聞』(NakamuraEmi)、12:『朝』(関取花)。

<画像をクリックで拡大>

▲放送後、感謝の意味を込めて書いた「オンエアリスト」と話した内容のダイジェスト。


そんな『あどりぶラヂオ』では、パーソナリティが好きなアーティストにスポットをあてて魅力を語る回が多く放送されています。そのほか、各地には特定のアーティストに注目した番組があります。


名古屋の@FMで放送されている『もうひとつの土曜日』(土曜 1時〜1時30分)は、浜田省吾トリビュート番組。出演は浜田省吾が大好きな"番組マスター"長崎和弘さんと、アシスタントの神田沙織さん。30分間、浜田省吾の曲しかかかりません。@FMのサイトにはオンエアリストが表示されますが、この時間帯だけは「浜田省吾」「浜田省吾」「浜田省吾」「浜田省吾」の文字が並びます。長崎さんは1994年より一宮市にて「STREET BAR J.BOY」を経営している"本物"のマスターでもあります。店名の"J.BOY"は1986年に浜田省吾が発売した曲のタイトルと同じです。


今年デビュー50周年を迎えた井上陽水さんの出身地、福岡のRKBラジオでは『私の中の井上陽水』(月曜 20時30分〜20時45分 ※『二丁目お茶の間劇場』内)を放送しています。陽水さんに影響を受けたアーティストや、ゆかりのアーティストが陽水の魅力を語ります。ベテラン勢では南こうせつさん、泉谷しげるさん、海援隊の千葉和臣さん、コロッケさん。藤井フミヤさんにいたってはものまねも披露。若手ではライブグッズもたくさん購入している石崎ひゅーいさんも登場しました。


ラジオ沖縄では、ユーミン(松任谷由美)のトリビュート番組『We Love Yuming II』(日曜 19時〜20時)を放送しています。パーソナリティは自他共に認めるユーミンフリークの本村ひろみさん。ユーミンファンからのリクエストに応えるほか、「ユーミンに教えたいウチナー名物の景色や場所」をリスナーが紹介する「ねぇ、ユーミン」のコーナーがユニーク。例えば、ユーミンに食べてほしい石垣島産のパイナップルの話や、ユーミンが夫の正隆さんと一緒に訪れたら盛り上がりそうな、エビやハマグリが美味しい店などをリスナーが自由な発想で提案します。


毎週、ビートルズざんまいな番組がラジオ日本の『THE BEATLES 10』(日曜 19時〜20時)。毎週、リスナーの投票による「ビートルズ・トップ10」を発表。ザ・ビートルズの公式楽曲213曲と、解散後に発表されたオリジナル23曲の中から選びます。放送開始15年。ファンにとってはたまらない番組で、番組の公式ページを見るとこれまでのランキングを閲覧できるのも嬉しいところ。この番組は全国各地のAMラジオ局で放送されているほか、新潟のFM PORTでも放送されています(日曜 23時~24時)。


香川のRNC西日本放送ではビートルズの熱狂的ファンの医師で、たけべ乳腺外科クリニック院長、武部晃司さんがパーソナリティを務める番組『Let it Beatles』(土曜 17時〜17時15分)がスタート。ビートルズにまつわるマニアックなトークを展開したり、リスナーからのリクエストに応えたりするほか、乳癌についての話もしています。


さらに石川のMRO北陸放送では『ビートルズ来日学』『ビートルズ大学』を著書にもつ音楽評論家、宮永正隆さんがビートルズを語る番組『宮永正隆のラジオビートルズ大学』(木曜 20時15分〜20時30分)が2019年11月にスタート。初回からマニアックさが全開でしたが、初心者にも分かりやすく紹介します。宮永さんは、金沢大学 金沢駅前サテライトでビートルズをテーマにした市民向け講座も開いています。こちらは1時間2000円で、当日飛込み受講もOKとのことです。


そのほか、WBS和歌山放送ラジオでは『秘密のビートルズ』(第2・4週 土曜 20時〜20時30分)を放送しています。フリープロデューサーで"ビートルズ博士"と呼ばれている大谷武文さんが、ビートルズの4人の類まれな音楽的才能と「起業家マインド」で、時代と音楽を切り開いてきた事に対し、さまざまな視点から分析を試みます。大谷さんは毎日放送のディレクター・プロデューサーとして数々の情報番組やバラエティ番組を担当。2012年に退職したのち、近畿大学 総合社会学部の教授を2018年まで務めました。柔らかい語り口調でじっくりと解説。パートナーの中田好美さんはビートルズ世代ではないため、ビートルズを知らない人も、中田さんと一緒にビートルズを学ぶことができます。

<了>

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