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2019.2.1

【 ラジオレコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO】〜親子・兄弟で仲良く放送〜

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ラジオ レコメンダー“ やきそばかおる ”の I love RADIO  第14回

やきそばかおる

ライター・構成作家、そして大のラジオファン。1975年山口県生まれ。
radiko.jp」をはじめ、雑誌やWebなどでラジオに関するインタビューやコラムを執筆中。
10月よりMBSラジオのナイターオフの番組『次は〜新福島!第2章=芽生え=』木曜のコーナー「やきそばかおるの全国ラジオキコウ!」に出演中。


 

「自分の名前、他に候補はあった?」

皆さんは、自分の名前を付ける時に、両親が挙げていた他の名前を尋ねたことがありますか?
そんなことを聞くのは照れ臭く、知ったところで複雑な気持ちになるかもしれません。両親について知らないことばかり。進学を機にそのまま離れ離れに…という親子も多いかもしれません。
母親の約6割が「自分が子どもの時より、子どもとの会話が減った」と実感しているという調査結果もあります。

年末に放送された番組で、“両親のことを全く知らないまま、今日まできてしまった…”と思ったきっかけの番組があります。
昨年12月15日(土)にラジオ大阪OBCで放送された『一緒の時間。〜未来のラジオは家族とともに〜』は、立命館大学の坂田ゼミの学生たちが「誰かと聴きたくなる」「誰かに話したくなる」をテーマに未来を描いた特別番組でした。

放送されたのは、AIをテーマにした企画と、「以心伝心仲良し親子チェック」。後者は女子大生4人とお母様に同じ質問をして、同じ答えが返ってくるか、検証するコーナーです。
母親の回答は、ディレクターが直接電話で聞き取りました。名前の候補の質問のほかに「お母さんがお父さんと結婚しようと思った一番の決め手」「娘が生まれた日はどんな日?」「お母さんの好きなところ」など…。

私が思わず「今時だな!」と思ったのは、名前の候補の質問に対する、ある母親の回答。
「ある雑誌に“子どもの名付けの通信販売”があった。それは5000円を支払うと5つの名前の候補が送られてくるというもので、その中で一番気に入った名前を付けた」

子どもは驚いていましたが、このような機会がなかったら、今後も知ることはなかったかもしれません。

ラジオが親子の会話を促すきっかけになれば、これほど素敵なことはありません。実は無数のラジオ番組の中には、親子もしくは兄弟が出演している番組もあります。そのような番組から一部を紹介します。

 

沖縄で50年以上にわたって放送されている民謡リクエスト番組『暁で〜びる』(ROKラジオ沖縄 月曜〜土曜 5時〜6時50分 ※土曜は6時45分まで)は、民謡歌手の盛和子・吉田安敬 親子が担当。
もともと、吉田安盛・盛和子 夫妻により放送されていましたが、安盛さんが他界。息子の安敬さんが後を継ぎました。日本一早い時間に生放送で喋っている親子です。スポンサーがおよそ19社ついていて、スポンサーを紹介するのに、およそ1分45秒かかります。

安敬さんは子どもの頃から民謡歌手に憧れていましたが、小学校の頃は「年寄りくさいと思われないか、恥ずかしかった」とのことで、まわりの人には言わなかったそうです。中学時代から本格的に民謡歌手を志すようになるものの、浮き沈みのある業界を知る安盛さんから押しとどめられる始末。高校修了後、晴れて民謡の道に進みました。
お二人が使う言葉はうちなーぐち(沖縄の方言)なので、意味が理解できないところもありますが、穏やかな雰囲気と、優しい民謡に包まれており、忙しい朝に安らぎを与えてくれます。

 

タイトルからしてインパクトがあるのが『ミュージックパフェ〜ダメ親子のふたりごと~』(Kiss FM KOBE 日曜 21時30分〜21時55分)。
シャンソン歌手の風かおるさん(母)と、ジャズドラマーの難波方成さん(息子)が、楽しいトークと、さまざまな音楽を紹介。お母様の声が綺麗なので、声を聞いていると夫婦かと思ってしまいます。トークでは「ウチは年賀状がたくさんくるな」「ありがたいことやな」「しばらく海外旅行に行ってないな」「そうやな」など、リビングで聞いているような微笑ましい会話が繰り広げられます。リスナーから寄せられた家族に関する愚痴も聞きどころ。「ハンバーグに豆腐を入れないでほしい」といった投稿から、2人の親子トークに花が咲きます。分かりやすい音楽の話も楽しめて、まさに“二刀流”ラジオ。

 

『KIYOSHIとHIROKIのBAR TAKE5』(KBCラジオ 日曜 19時〜19時30分)は前川清さんと、息子でミュージシャンの絋毅さんの番組。
のほほんとしたお父様に、どこかしっかり者の息子といった雰囲気。時にはお父様がエロティックな話を始めて、息子さんの方が苦笑いしていることもあります。一方、お父様が経験した“スターならではのエピソード”が語られると、息子さんは感心しながら聞いています。
番組がスタートしたのは2015年。お父様は息子に冠番組をプレゼントしようと思ったものの、“いざ、番組が始まってみると、自分も出ていた”とのこと。

顔の広い絋毅さんはダウンタウンの浜田雅功さんとも交流があります。2019年の正月には浜田雅功さんのテレビ番組『ごぶごぶ』(MBSテレビ 火曜 23時56分〜24時53分)のスペシャルで親子でゲスト出演。
実は前川さんは浜田さんとは初の共演だったそうで、まさに息子が恩返しをする形になったのでした。

ところで、前川さんといえば、数年前から福岡を中心に再ブレイクしているのをご存知でしょうか。
2012年にスタートしたテレビ番組『前川清の笑顔まんてんタビ好キ』(KBCテレビ 日曜 12時〜12時55分)が大ヒット。
いわゆる“街ぶらロケ”ですが、前川さんの人あたりのよさと、たまに飛び出す楽しい冗談。さらに、同行している芸人、えとう窓口さん(Wエンジン) のツッコミが予想のつかない化学反応を起こし、目が離せない内容になっています。

 

人気急上昇中のお笑い芸人で、「M-1グランプリ2018」のセミファイナリスト、ミキは『ミキの兄弟でんぱ!』(KBS京都ラジオ 日曜 13時〜14時)に出演中。
ミキは昴生(兄)と亜生(弟)の兄弟コンビです。亜生さんの甘いルックスから「亜生ばかりがモテる」と言われがちですが、昴生さんは9年間交際していた女性と2018年に結婚しました。
ミキは番組でも漫才の時でも、亜生さんが昴生さんを“お兄ちゃん”と呼びます。非常に仲が良く、一緒に遊びに行くことも。お互いのSNSにアップされる写真からも、仲良しっぷりが分かります。
とはいえ、亜生さんの観察力は非常に鋭く、隙あらばお兄ちゃんをイジって笑いに変えている点はさすがです。

 

山梨のYBSラジオでは『発酵兄妹のCOZY TALK』(土曜 16時30分〜16時45分)を放送。
山梨で創業150年を誇る「五味醤油」の6代目、五味仁さんと、妹の洋子さん、さらに、クリエイターとして五味醤油に関わる小倉ヒラクさんが出演。
社名に“醤油”がついているものの、現在は味噌を製造しています。ちなみに、醤油をやめた理由は、基準が厳しく、基準から外れると醤油としてみなされないことや、大手メーカー5社で6〜7割のシェアを誇るため、「小さなメーカーはやっていけないから」とのこと。味噌は醤油に比べると自由で、小さなメーカーも競争していくことができるそうです。

番組は学校放送を彷彿とさせる、微笑ましい雰囲気です。
「子どもの頃のおやつは、大豆を煮たものが出されていて甘くて美味しかったが、友達に言ったところ、大豆をおやつがわりにしているのはウチだけだった」「お父さんは、栗を焼いた時のような甘い香りがするから好きだった」「12月から2月は納豆菌を触ると、麹が納豆になってしまうから、この間は納豆が食べられない。しかし、たまに仕込みが休みの日があり、その日は朝から喜んで納豆を食べる」といった五味家ならではのルールに感心しきり。
そのほか、味噌に関する情報を分かりやすく伝えたり、アメリカから発酵食品の視察に来た外国人をゲストに迎えたりと、発酵バラエティは話題に事欠きません。ちなみに、この番組を聴いていて発酵業界にハマり、金融業界から転職したリスナーもいます。

(左から) 発酵兄こと五味仁さん、発酵弟こと小倉ヒラクさん、発酵妹の五味洋子さん
(写真提供 YBSラジオ)

 

全国各地のFMラジオ局で放送されている『あ~ちゃん ちゃあぽんの!“West Side Story”』は、ラジオが大好きな西脇姉妹(Perfumeのあ~ちゃん、その妹で9nineの西脇彩華さん)の人気トーク番組。
「ちゃあぽんは、いつもおばあちゃんに可愛がられて、味の濃いものを食べていた」「お姉ちゃんは、授業中に一度も寝たことがないよ。寝たら死ぬと思ってたから(笑)」など、姉妹ならではのトークが盛りだくさん。2人は4歳違いということもあり、お姉ちゃんしか覚えていない妹の子どもの頃の暴露話となると、ちゃあぽんが照れる場面も。
さらに注目は『NHK紅白歌合戦』の楽しみ方。Perfumeのほかのメンバーの家族が西脇家に勢揃い。みんなでテレビの前で応援するそうです。

 

岩手・奥州の夜の雰囲気が味わえるのが『おもかげ横丁 スナックいがわ』(エフエム岩手 木曜 19時30分〜19時55分)。
実際に奥州市で「スナック シレーヌ」を営む、井川姉妹が出演。お客さん=ゲストを迎えてトークを繰り広げます。ゲストといっても、岩手で活躍するアーティストから、地元の会社の社長やお店で働く人など、岩手の方言が飛び交います。
実際に、番組はスナックで収録しており、ゲストによっては収録ということを忘れてほろ酔い気分で登場する人も。日頃からつながっている“ご近所さん”だからこその“密な会話”が発信される、ちょっと贅沢な番組です。

 

同じく姉妹として活躍する、京都出身の従姉妹グループで結成13年のYAK.の番組『YAK.の四葉のクローバー・・・あげる』(@FM日曜 21時〜21時30分)も放送中。
ギターあさみさんの妊娠に伴い、ヴォーカルのゆうみさんが名古屋を拠点にソロ活動中です。電話であさみさんに子育ての様子を尋ねることも。

 

ほかにも、レギュラーでの共演はないものの、兄弟や親子で別々の番組で活躍している例もあります。一部を紹介すると…

 

ラジオファンに愛され、長い間『さだまさしのセイ!ヤング』(文化放送)で喋っていた、さだまさしさん。
現在は不定期でラジオに出演していますが、実は妹の佐田玲子さんは地元・長崎で『佐田玲子のレイコランドカフェ』(NBCラジオ 月曜 21時20分〜21時50分)を担当しています。
しかも長崎弁全開。さださんとの子どもの頃の話もしていて「小さい頃に、幽霊が出るっていうところにお兄ちゃんと一緒に行ったとよ!」など、臨場感たっぷりに話します。

佐田さんは、ほかにも『佐田玲子のひとりじゃないよ』(CRT栃木放送 金曜 20時30分〜21時)、『佐田玲子の夢はまだ平気ですか』(東海ラジオ 木曜 21時40分〜21時50分)、『佐田玲子〜music essay〜いつだって、どこだって・・・WITH YOU』(FM愛媛 月曜〜金曜 22時55分〜23時)、『佐田玲子のサウンドステージ』(エフエム大分 木曜 21時〜21時30分)と、計5本で喋っていて、全てを足すと週に125分も喋っていることになります。
ちなみに長崎弁で喋っているのは『レイコランドカフェ』だけ!

 

広島・RCCラジオの名物番組『平成ラヂオバラエティ ごぜん様さま』(月曜〜金曜 9時〜11時30分)の横山雄二アナウンサーと、宮崎・MRTラジオのご長寿番組『アンクル・マイクとナンシーさん』(日曜21時~22時)の“ナンシー”こと横山由美さんは兄弟で大活躍中。
横山アナは毎年お正月になると、宮崎の実家に帰省しており、その時の土産話は必聴です。いつも明るいお母さんと由美さんを、横山アナは少し冷静に観察。正月明けの放送では、止まらない勢いで面白おかしく話します。

 

気鋭の映画監督、演出家、脚本家として脚光を浴びる松居大悟さんは『JUMP OVER』(J-WAVE 日曜 23時〜23時54分)を担当しています。
実は、お母様は福岡のラジオ番組『ガブリナ』(KBCラジオ月曜~金曜 9時30分〜13時)やテレビなどで活躍する、人気コラムニストのトコさん。私はそれぞれの番組は聴いていますが、お二人が親子だということを知らず、『JUMP OVER』のゲストとして、トコさんが“お母様”として登場した時は驚いたほどです。
トコさんは息子さんが呆れるほど、終始楽しいマシンガントークを繰り広げていました。見た目もインパクトがあります。そんなお母さんを見て育った息子さんは、どこか冷静。
パワフルなトコさんは生放送が24時に終わったあと、翌朝の第1便の飛行機で福岡に帰り、9時30分からの生放送に出演する“タフっぷり”でした。

 

そのほか、『生島ヒロシのおはよう定食』(TBSラジオ(月曜~金曜 5時〜5時30分)の生島ヒロシさんと、さまざまなラジオ番組で活躍している生島淳さんの兄弟の例もあります。
ラジオが好きな親にラジオが好きな子どもあり。兄弟も、ラジオ好きなところは似るのかもしれませんね。

 

(了)

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